収穫の秋も深まりを見せ、田んぼは稲刈りを終え、果物も実りの時期を迎えました。そんな中、こちらも実りを迎えるべく準備をしていますが、必ずしも熟したものばかりではありません。この時期になっても、まだまだ青々とした生徒を目の前にしながら、時間との戦いに挑むことになります。
文科省の指導に従うと、推薦は明後日の11月1日以降の出願と、選考になります。そこで生徒たちは志望理由書、自己推薦書を抱え、仕上げの時期です。ほんの少しの欄の志望理由書もあれば、4000字にも及ぶものまで、実に様々です。すべての生徒の対応ができるわけではありませんが、それでも基本的には来る者拒まずで対応しています。その中で自分の経験から注意していることがあります。それは一字一句を事細かに添削するのではなく、全体としてメッセージが相手に伝わるかどうかと言う視点です。細かなことよりも全体としての構成が整っていれば、十分に相手に伝わると言うことを知ったからです。構成を変えたり、より効果的な伝え方を伝えて、書き直しの作業をします。
今日も数人が、職員室の講師の先生の席を借りて、仕上げの作業をしていきました。その様子を私のところに営業に来た広告代理店の人が見て、とても珍しがっていました。私だけではなく、他の先生も生徒の質問に応えていた姿があったからでしょう、放課後の職員室でこんなに活気のある風景はあまりないというのです。言われてみるとたしかにそうかもしれません。敷居の低い職員室です。結構、気軽に生徒が入ってきて、科目の質問だけではなく、四方山話をして満足して帰って行く姿があります。これまたうちの学校の一つの売りかもしれませんね。
とにかくここから私の部署のかき入れ時です。どこまで満足のいく収穫になるかは何とも言えませんが、私は一年でもっとも忙しい11月を今年も迎えることになります。それは贅沢なことで、何よりも幸せな一月だと思うべきなのでしょうね。収穫の時期ですからね。

0