2年生が大会やら、体育祭やらでだいぶ痛んでいまして、練習に参加できないメンバーがずいぶんといる中、1年生と中学生が連日、元気に走り回っています。技術的にはまだまだなのですが、初々しさやこれまで3年生がいて何となく縮こまっていたのから解放されて、どこか伸び伸びとした感じがあります。新チームがスタートするときの独特ののどかさがあります。
だからこそ、この時期にやっておかねばならないことがあります。1年生が入部したときではなく、新チームを作り始めるときにこれまでの練習の見直しです。それは練習方法を変えることではなく、何となく形でやっている練習の意図と目的を確認することです。アップの際のラダーと、ミニハードルはリズム感と、ステップの基礎を身につけるのに最適なのですが、見ているとずいぶんと流してしまって、真剣にリズム感を気にしているようには見えません。ボールを持たない練習を軽視することなく、その延長に良いランが、ステップがあることを再認識しましょう。ラダーを抜けて、コーンタッチにしても機敏にメリハリをつけて走っているメンバーがどれだけいるでしょうか。ギアを切り替えて、しっかりステップを意識して、コーンタッチをしてほしいものです。
その後のフィールディングの練習、ランパン、コンタクトそれぞれに目的があります。決して形でこなすことなく、それぞれの練習で身につけるべきものが何かを意識しましょう。そうしないと試合でも活きてきません。タッチフットでも、ノーコンタクトにしているからこそ、そこで意識すべきことがあります。一回一回の攻撃でリセットしていては、相手を崩すことはできません。相手を崩すためにはスペースに人が走り込み、ボールを運び入れ、新しい決定的なスペースを作って、初めてフィニッシュへと結びつきます。それなのにあまりに簡単にボールを片手に持ち、自らパスという選択肢を捨てているようではボールが活きる場面は生まれませんね。スペースのある人間が少しでも早くボールをもらうためのコミュニケーションを意識しているメンバーもまだまだ少ないですね。
ラグビーは動きながら、新しいスペースを創造していくスポーツです。そのためにどのプレイが有効かを考えることこそが、ラグビーの真のおもしろさです。その本当のおもしろさを体感するために練習しています。良い練習を意識しましょう。

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