先週の土曜日に東部大会が終わりました。これで今の3年生に残る公式戦は、いよいよ一つとなりました。9月から始まる花園を賭けた戦いです。とにかくこの一年の総決算とも言える大会になります。ただ総決算といっても、この一年もメンバーが固定されて、安定した試合ができていたわけではありません。助っ人を借りて新人戦は戦いましたし、春を前にチームを去らねばならなくなったメンバーもいました。それでもなんとかこの一年、公式戦に出続けることができました。このチームも仕上げの時期に来ました。
とにかく夏を越す運動部の3年生は、我々ラグビー部だけとなりました。そのために受験を控えた3年生は焦りもします。それでもその焦りと葛藤しながら過ごす夏は、どんな夏よりも彼らの中で燦然と輝くものになると確信をし、敢えて彼らの焦りや、いらだちに気づかぬふりをして、彼らとの夏をいとおしむことにしています。
それでもそろそろ次のことも見据えねばなりません。次のチームのことも視野に入れる時期に来たのです。それが試験明けから合宿前になります。この時期に次の首脳部がチームの指揮を執ります。明日のミーティングでそんなことも話し合うことになるようです。そうすることで2年生の意識が変わります。明確に次に向けて動き出すことになるのです。チームの核になると、それがプレッシャーにもなります。今の3年生の首脳部だって悩みました。その前も、さらにその前も…みんな、どうしたらチームが一つになれるか、どうしたら一つでも多く勝てるようになるか、悩んだのです。そうすることで精神的に一回りも二回りも大きく、頼もしくなります。それは机の上では決して教えられない、数字でなんか表せない、しかしそれ以上の価値のあるものとなるはずです。
大げさに言えば、勉強はいつでも、その気になれば取り返せるものですが、このメンバーで、この試合は一度きりしかありません。そしてその試合を経験しなければ得られない何かが確かにあるはずです。そんな試合がこれまでもありましたし、これからもあります。その時にここに立っていて良かったと、そう思えるために、一つ一つの練習と、今の生活とを大切にしましょう。勉強はいつでも取り返せるからと言って、今はやらなくてもいいという意味にはなりません。今の生活の中には、学生である以上、勉強も含まれますよね。足元をしっかり固め、次のステップに駆け上がりましょう。
この夏も、暑く、熱いものにしましょう。合宿の日程が確定しました。合宿明けにまとめて休みを取ります。そして9月に入ってすぐに開会式ですから、合宿までしか試合は組めません。8月上旬の練習を大切にしましょう。個人的な理由で休まないことを期待します。

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