ピンチヒッター

　早速、今日は走り回りの一日でした。まずは朝の駅前のバス当番です。実は今週の火曜日もバス当番でした。ですから、中には「あれっ、先生、またバスなの…」って声を掛けてくれる生徒もいました。何気ない会話ですが、嬉しいですね。火曜日は雨風が強く、バスはなかなか戻ってこなくて大変でしたが、今日は晴れていて、しかも土曜日で交通量が少ない上に、２年生が試験と言うこともあり、とてもスムーズでした。
　最終バスを出して、すぐに試験監督に向かいます。その後は２・３・４時間目は３年生の授業です。今日はここで終わりません。むしろここからが本番という感じでしょうか。体育館で３年生を対象とした受験校決定のためのガイダンスです。これまではコース別に視聴覚室などで実施していたのですが、学年主任からの依頼もあり、全体の動向をまず一斉にやり、そこから分野別にして、という２部制にしたのです。
　正直、まだまだ受験生の顔ではないなぁ〜というメンバーもいましたが、それなりに真剣みの増した顔も見られました。特に一般推薦などで合格に至らなかったメンバーは、受験が実感として合否の現実を理解しているのでしょうね。やはり表情は真剣でした。何となく自分の受けたいところだけを受けようと思っていたメンバーは、パターン組の相談をしたいとの依頼もありました。とりあえず全体に対しては終わりましたが、ここからが本番とも言えます。個別にはあれこれと相談を持ってくるでしょう。過去の入試問題を引っかき回して、傾向などを確認する日々となりそうです。
　とまぁ、こんな具合に土曜日の午後も暮れていきました。職員室に残っている教員はわずかでした…ちょっと寂しい…
　明日の話題はレッズの優勝かな。早明戦もあります。

　今年も残すところあと一月になりましたね。今月はまさに「師走」です。私も走る走る…走らないと仕事が片付きません。そんな中、昨日は校長のお供で、獨協大学の経済学部長、経済・経営学科長との会食でした。学部長の新井先生とは、大学で何度か打ち合わせをして、今後の大学との関係について話し合いをしていたのですが、今回は非公式の形ではありますが、校長も出向いて、今後の方向性の合意作りをしようとなったわけです。こちら側からの提案を快く聞いていただけました。もちろんそれらの提案がすぐに了解され、実行されるわけではありませんが、話し合いの場に乗らなければ意味がありませんから、とりあえずはスタートラインに立った形です。
　どこも組織になれば、全体を動かすのは難しいものです。トップダウンの企業なら、上の命令で、ということにもなるのでしょうが、私立の中でも民主的な本校及び獨協学園の場合、あくまでも話し合いの上、合意ができれば実行に、という具合ですから、新しいことを動かすにはそれなりの根回しと、論理的な裏付けと、行動力とが必要になります。そしてそれだけのことですから、やはり覚悟がいるわけですね。正直、私の年でそれって荷が重すぎないかと、一人ぼやくこともあるのですが、時流に乗り遅れたら、すべてが水泡に帰すことも分かっているので、今は闇雲に走っている感じです。
　というのも、ご存じのとおり、本校はこの３年生から明らかにこれまでとは異なる進路意識が出てきています。周囲からの期待値も大きく、そこに乗っていく必要があります。他の部署よりも先んじて動くことになります。そのための情報収集に奔走している毎日です。まだまだ走りますよ。でもちょっと疲れ気味…