この時期にこんなことを書いていると、どうしても大学入試かなっと勘違いされてしまうのですが、今日は別件です。もちろん大学入試の推薦やAOの決定も出てきています。やはり難関大学の推薦やAOは簡単ではなさそうです。現実の壁に阻まれている3年生も見られます。
火曜日の夕方に私にメールが届きました。いつもの名前です。今日の練習の問い合わせかな、と思ったくらいです。火曜日、私は新宿へ研究会に出かけていたので、なんとなく新宿に着くまで、読まずにいたのです。新宿に着いて、開いてビックリでした。もう何年も合宿へも来てくれて、日常的にグランドにも来てくれたなじみの先輩です。大学でキャプテンまで務めた男です。一度は商社に勤めたのですが、公務員試験を目指すことにして会社を辞め、勉強をしていました。既に同級生が同じ職に就いていて、結果として彼を追いかける形になりました。その彼が、春日部消防署に決まりました。正規合格とはいかず、補欠で繰り上げ待ちだったそうですが、その繰り上げの連絡が火曜日に来たようです。これであの二人は、平日にそろってグランドへ、後輩の面倒を見に来てくれることになります。
こうしてみても、スポーツがその人の、大げさに言えば人生を変えてしまうほどの力を持つのですね。彼らがラグビーをやっていなかったら、当然、もっと素晴らしい人生もあっただろうと想像する一方で、もしかしたら大学へも行かず、何も目的も、生き甲斐も持てずにいたかもしれないとも思うわけです。先に消防士になった同級生、彼はラグビーの引退後に本当に大学へ行く決心をして、大学が繰り上げ合格でした。大学でもラグビーを続け、その後、ここはすんなりと消防士という職に納まったのです。
一方、今回の彼、大学へは推薦でいきました。私が上の彼に薦めていたところ、その彼はその気がなかった横で、「その推薦、オレにくれませんか」というわけで、推薦書も私が書いて、彼は大学生になりました。大学でラグビー部に所属しましたが、結構、苦しみましたが、最後はキャプテンにも抜擢され、やり遂げました。その間も彼らはグランドへ、後輩の面倒を見ることを惜しみませんでした。
こんな先輩たちに支えられて、今もラグビー部は健在です。さて彼の合格祝いをしなくてはなりません。彼も税金でプロテインを飲む人間になりました(笑)。依田先生も彼の合格を心から喜んでいました。

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