夏休みも残りわずかになりました。ここのところ、あまりなかったグランドでのケガによる化膿が見られます。原因はハッキリしないのですが、時折、グランドでの擦り傷、切り傷から化膿してしまい、皮膚科に行かなければならないケースがあります。肌の強さや、怪我の後の消毒のタイミングにもよるのでしょう。私たちが高校時代には、山中湖の火山灰のグランドで化膿していました。そのためヨードチンキで焼くという対策を取っていたものです。今のところ二人ばかり通院です。ご注意ください。
私たちの頃と違うのは、練習中に傷口をふさぎたがることですね。コンタクトの練習中には擦り傷、切り傷は怪我には入らないと、私たちの世代は考えるのですが、彼らはすぐに傷に絆創膏を貼り、次の痛みに備えようと思うようです。このあたりでも世代の差を感じたりします。切り傷、擦り傷、捻挫、肉離れくらいまでは怪我に入らなかった私たちとは大違いです。
私たちの頃は部員の数も多いため、怪我であろうと何であろうと休めば、次のチャンスがもらえません。チャンスがほしければ、実力を上げることよりも何よりも、練習に参加することでした。ですから肉離れの足を引きずり、骨折の指を固定し、練習に参加し、試合で使ってもらえるチャンスを狙ったものです。今、考えるとものすごい強引な形でしたが、それが当然でしたね。
ところが今日の練習なども、追考査があるから、宿題が終わらないから…そういう理由があればどんなものであれ、練習が簡単に休めてしまえる個人の意識が寂しいかぎりです。それは決して部の体質などというものではなく、あくまでも個人の意識の問題ですね。成績も、宿題もあくまでも個人の問題です。個人の問題が、組織よりも優先されてしまえば組織はあっという間に機能しなくなります。クラブのために成績が取れなかったのか、宿題が終わらなかったのか、それを考えてほしいですね。どこまでも自分たちを甘やかしてはいないか、そう自分に問うてほしいですね。立ちたくてもグランドに立てない選手がいます。その人たちのことを考えれば、グランドに立ち、楕円球を無心に終える幸せをかみしめてほしいのです。先輩、OBを見ていれば、それがどんな価値を持つのかが分かるはずです。
明日、夏休み最後の練習です。全員そろっての練習を楽しみにしています。

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