しばらくご無沙汰してしまいました。少々、不幸も重なり、バタバタとしていました。
昨日、3年生を集めました。ここ数年、秋の花園予選の前に部を去っていくメンバーがいます。理由は一つ、受験です。彼らの目の前に立ちはだかる壁なのでしょう。その壁も以前に比べれば、遙かに低いのですが、それでも当事者には高い壁であることを否定するつもりはありません。
この時期にクラブを続けるかどうかで迷わない部員は稀です。もちろん獨協大学への推薦が確実であれば問題ないのですが、受験をしようと考えれば、迷うのは当然です。今年も数人が今月の大会で、部を去ろうと決めているようです。彼らに顧問として、そして先輩として伝えるべきことをきちんと伝えたかったのです。
うちのクラブは、卒業後も先輩がグランドに来て、後輩の面倒を見てくれます。そしてその先輩たちはうちのグランドに居場所を求めているのです。高校3年で完結するものではなく、そこから始まるのがうちのクラブの関係なのです。そのことを知っていながら、それでも辞めることはたやすいことではありません。そこも理解していますが、それでもやはり目の前、足もとばかりに気をとらわれてしまっています。
もちろんクラブを続けることで受験がどうなるかは分かりません。これまででもうまくいった卒業生と、やはり中途半端になってうまくいかなかった場合とがあります。あくまでも結果論です。だからこそどの過程を経るかが問われます。自分で責任を引き受けられること、長いこれからのことを見通すこと、この二つを伝えました。その上で決断するのは彼ら自身です。それでも私は最後まで彼らが歯を食いしばって、クラブと受験勉強の両立を果たし、もう一皮むけることを願って止みません。
これから先、彼らの前に決断を迫る場面はさらに多くなるはずです。その際にも目の前のことだけではなく、その先を見据えた決断ができることを願うばかりです。大切な部員たちですからね。

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