2005/12/1
今月も残すところ、あと一月となりました。陰暦で十二月のことを師走と呼びます。私にとっては文字通りの師走となりそうです。本当に駆け回るような日々です。少しばかり先生の仕事を紹介しましょう。来週の火曜日まではもちろん通常通りに授業があります。土曜日は放課後に三年生の受験組に対するガイダンス、その後で高一の保護者対象の進路ガイダンスを行い、さらにその後にうちのクラスは茶話会があり、とどめは同窓会の忘年会への出席で長い一日になりそうです。今はガイダンスの準備に追われていますが、同時に試験問題の作成にも入らねばなりません。試験問題は高一と高三の古典と、高三の受験用の現代文と三つ作ります。と同時に、小テストや平常点の集計作業も進めて、成績処理ができるようにしておきます。これらを来週の中頃までに終えねばなりません。
というのも、既に話してあるとおり、来週の金曜日から高二の修学旅行にも付いていくからです。もちろんあなたは来年の修学旅行を楽しみにしているでしょうが、仕事で行くとなると楽しんでばかりはいられません。基本的には二十四時間態勢の仕事と言うことになりますからね。何事もなければいいのですが…ちょっと心配な面もあったりしてね。修学旅行から戻るのが火曜日、場合によると翌日から高三のセンター試験受験者に向けての対策講座が早くも始まるかもしれません。(まだ時間割が発表にならないのですが、予定はこの日からなのです)しかも帰れば採点が待っています。木曜日には獨協大学の授業見学会があり、大学へ出かけることになっています。そんなことをしているとあっという間に答案返却日になります。その日に修学旅行準備委員会も入れてしまって、さらに自分の首を絞めることになりました。高三は今回の試験で卒業判定なので、五段階の確定もするため作業はとても煩雑になります。高三の科目を三つも持っているので、そのすべてで五段階の決定をします。その上で自分の学年の成績処理が待っています。
なかなか過密日程であること、理解してもらえてきたでしょうか。返却日の翌日はラグビーの試合になります。この分だと、またほとんどグランドに立てないで試合当日になりそうなので、修学旅行中に二年生の部員たちを集めてミーティングを繰り返そうと計画しています。戦い方だけでも伝えておこうと考えています。忘れていることがありました。終業式翌日からの講習の準備です。受講者に予習してもらうためには、少なくとも試験最終日にはテキストを渡せるようにしておかなければなりません。ということはこれも修学旅行に行く前には準備しておく必要があるというわけです。
成績会議を経て、通知票の用意をし、無事に終業式を迎えられれば、やれやれかと思いきや、翌日からは講習とセンター対策講座が同時に行われ、ラグビーの大会は年明けまで続きます。その間に熊谷での大学の試合などにもかり出されています。とまぁ、これが先生という仕事です。授業だけしていればいいというのなら、ずいぶんと楽なのですが、さすがにそう言うわけにもいかず、結構、雑務と呼ばれるものに翻弄されています。仕事というのは多かれ少なかれそういうものだと思っていいでしょう。だとすればまずは自分のことをこなしていればいい、今の状況の中で最低限、自分に課された責任だけは果たしたいですね。たとえば授業はしっかり受け、試験で取るべき点数は確保するといったことです。やがて社会に出て、あなたがもっと多くのものを背負っていくために、まずはそこから始めましょう。私は今月二十八日まで走り続ける予定です。

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