2005/6/9
実は今、前半が終了しました。と書けば、同じ時間を共有していた人もいたはずですね。サッカーのワールドカップ最終予選の北朝鮮戦です。先週、バーレーン戦に辛くも勝利したジャパンは、この日の北朝鮮戦に同点以上で、予選グループの二位以上が確定し、ワールドカップ本戦への出場が決まります。
本来なら北朝鮮での試合になるはずでしたが、別の試合で北朝鮮国内でのトラブルを問題視したFIFAが、第三国に試合会場を移し、しかも観客を一切いれずに行われることが決まったのです。これは北朝鮮には痛手で、日本にとってはどうなのだろうということが盛んにテレビでは報道されていました。それでもこれまで勝ち点のない北朝鮮と、これでワールドカップへの出場が決まるかもしれない日本とでは、状況が異なりますね。恐いのは、ここに勝つと三位に滑り込み、本戦への出場の可能性の望みをつなぐ北朝鮮の、背水の陣とも言える状態でしょう。
Jリーグの開幕を契機に、日本サッカー界は着実に力をつけてきました。それは国内という枠に収まらない選手の出現により、より明確になりました。多くの選手が海外へ挑戦し、結果を残しています。結果として日本サッカー界の層を厚くし、Jリーガーを目指し、日本代表を目指すサッカー少年の増加に貢献します。スポーツを育てるためには、こういう一つのサクセスストーリーと共に、その世界そのものが盛り上がる必要がありますね。その意味でも予選のなかった日韓共同開催の前回大会とは違い、実力で勝ち取る本戦出場は大切なことだと言えそうです。卓球、ゴルフ、マラソン、野球、数人のスターというか、話題性のある選手により、マスコミの取り上げ方が違います。そこの問題はともかくとして、テレビや新聞で取り上げられることで、周囲の注目度も上がります。それはその世界にとってはプラスになります。やはりワールドカップに出場することは、サッカー界にとってプラスと言えるわけです。
今、柳沢選手が得点を上げました。ゴール前、大黒と競った相手選手のクリアミスのボールに飛び込んでの得点でした。よく駆け込んでいましたね。フォワードの選手に必要な得点への嗅覚のようなものが、やはり彼にはあるのかもしれませんね。得点シーンに絡める選手というのは、私も一人の指導者として考えてみたとき、天性のものだと言えそうです。教えられるのは技術で、得点を上げられるかもしれないという感覚は教えきれるものではないのです。その意味でもそういう感覚を持つ選手は貴重な存在です。実は今、我がクラブにもそういう選手が何人かいて、この選手をサポートして、チャンスメイクができるようになれば、獨協埼玉ラグビー部も決定力のある恐いチームになるのですが、もう少し時間がかかりそうです。でも期待はできますよ。
今、大黒がオフサイドギリギリで飛び出し、田中のパスを受けて、フリーでまたもや北朝鮮戦でゴールを上げました。これでほぼワールドカップを手中に入れましたね。と、ホイッスルが鳴りました。これで三大会連続の本戦出場です。今日の試合、バーレーン戦の主力を数枚、中田英、中村、サントスを欠きながらの勝利は価値あるものだと言えそうです。イランとの最終戦を残していますね。これに勝つと、予選を一位で通過します。その前に一つ大会も入るようです。日本代表の更なる飛躍を期待しましょう。ドイツ大会も予選を突破し、サッカー先進国を撃破する試合を見たいものですね。まずはおめでとう。

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