
折り筋を付けてから折る、に謎を感じた人は鋭い。なぜそう言い切れるかといえば、私もずっと感じていたからである。自分と一緒ならそういって良いのか?え−と、話が長くなるから先に行きましょう。
折り筋を曲線にして折るとあっとおどろく形が折り上がる。10年来不思議で仕方なかったが、このブログの記事を書くために腰を据えて考えてみた。以下写真の解説。
@曲線の折り筋を付けてから折って切って半完成の状態。
Aその前の折り筋を付けて折っただけの基本形の状態。折り筋が手前と奥にあるが、モデルとして単純化するため向こう側の半分をカットすることにする。
B半分にカットした状態。
C同じ折り筋のパターンで各面のバランスを変えてみた状態。
D折り筋を単純化して直線とし、曲面部に折り筋を付け平面4コの集合体とした状態。
E折り筋を左右対称につけて折った状態。つまり中割り折り。
EとDの違いは(位相幾何学的に見れば)折り筋が左右対称であるかという点だけ。要するに左右対称を基本とする中割り折りEを、左右対称とせずに折ったのがD、Dの折り筋の一部を曖昧にし、各パーツのバランスを変えると@も生まれるわけである。
10日前やっと思考を終えたときの感想、「なんだ、中割り折りの変形かよ!」意外につまんなかった結論であるが、一応確実な一歩ではあった。

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