
<仕上げる>
私の頭の中にある昭和ギャオス(平成ギャオスに影響されてるかなあ)。昭和ギャオスの棒立ちの姿勢では、地上にいる獲物をついばめるとは思えない。
肩の部分は斜め蛇腹折りを入れて雰囲気を出す。一見長すぎた頸はこの斜め蛇腹折りをするための布石であった。それでも長すぎたので縮め折りを頭部と頸の付け根を施して長さを調節。
長すぎた足はズボンをまくるように縮め折りをしてやはり調節。戦闘機の垂直尾翼を思わせる尾部は半ばあきらめて普通の鳥の尾羽のように作成。糊を使えば簡単に実現可能なのだがこの作品では見送った。翼は折り筋を入れて表現、この作業は作っていて一番楽しい。
欠点は翼が短すぎた。初代ギャオスは手の指がついているところにスーツアクターの手が来る。よって肩から手先までの長さはアクターの腕の長さ、本作では短すぎるのである。人体を入れた解剖図から作れば良かったと反省する。プロタゴラスが説くように人間は万物の尺度、怪獣にはまさにこの言葉が当てはまる。
次は作品を平面に戻して、プロポーションを修正した再設計を行う作業。

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