この文章は「切り折り紙な日々」の2009/12/30の記事をそのまま転載しています)

骨格解剖というのはダビンチがやっていたことでもわかるように、美術とは切っても切れない関係です。ルネサンス期のリアリズムは解剖学なしには達成できなかった。そのころの東洋はというと名人の作品には観るべきものがあっても庶民クラスとなればリアルとは無縁な手足のねじれた人形のような絵がまかり通っていた。そういう絵は絵で良いのですが、今の時代無知とデフォルメとは区別しなくてはなりません。


人間の骨格とウサギの骨格を並べてみると、共通点が多いことに驚きます。脊椎動物の四肢の設計はそんなに違っていないのです。


ウサギの場合」、肘・膝は厚い筋肉におおわれて目立たない上に、丸まった姿勢をとると体幹の毛と四肢の毛とが一体化していよいよもってわかりません。丸っこく見える動物の多くは手足が長い、このことをしっかり覚えておくことが肝要です。それからウサギの骨格の特徴は手の骨に比べて足の骨が長いことです。
自分で作ったウサギがおかしいと思ったらまず膝、足首、指の付け根の位置を確認してください。ミスが見つからなければ頭骨の位置、首の位置、肩、肘、手首の位置を見てください。多分ミスが見つかります。
以上新年にウサギを作ろうと考えている方へのアドバイスでした。
画像は下記を参考にさせていただきました。ありがとうございました。 human skeleton human skeleton2 rabbit skeleton ウサギ

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