
2009年を締めくくる「あいまい折り」です。 紙のご指示のままに作者自身がよく分からないまま折っているから曖昧折り、いつもながらいい加減な命名です。これは切り折り紙の命ともいえるもっとも重要な折り方、技法という以上に心の在り方を示す呼び名です。
この他にも、精確にやれるのに適当に折った場合には「適当折り」、まあこんなもんでいいだろうという意識で作ったときには「ごまかし折り」、よくわからないままに創作意欲に突き動かされて作った場合には「がむしゃら折り」「情熱折り」といろんな名前がございます*。
(追記 直感で作るので直感折りの名前も報告されました)
*勝手に呼んでるだけですけどね

拡大するとそのあいまいさ加減がわかります(なんか犬みたいな顔だなあ)。紙の厚さに対して全体が小さすぎる、それで正確な折りができないわけですが、この曖昧さこそがすべての技法の生まれるもと、上げ折りだって下げ折りだって菱びたい折りだってみんなこの折りから派生したものです。
派生したものを解析して一般解(応用のきく解答というような意味)を引き出して命名するのがこのブログの遊びです。でもそれはあくまで私の遊び、初心者には何よりも情熱折り、がむしゃら折りが基本です。なにがなんでもよりよい作品*をでっちあげる、これを続けていれば技は自然と身に付きます。あなたの考えるより良い作品を目指し続けること、それがあなたの創作者としての個性を作ります。

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