
竜の瞳に使った技法、紙を二層に分けて表側の層で目の上の隆起を、内側の層で黒眼を作る。単純な方法だが、まさに画竜点睛*の効果が得られる。
*がりょうてんせいと読みます。睛の字は目編で瞳の意、晴れの字と間違えないように。

この目の作り方。下方に円弧を切るのはいつもと同じ、それを二重円弧にすると従来の@の目蓋返し。
折り返したまぶたに瞳の切り込みを入れて二層にはがすと黒眼が入る(Aの例)。
折り返したまぶたを二層に分けて内側の層を加工しても黒眼が入る(Bの例)。
Bの黒眼の中央に穴を開けて瞳孔を作る(Cの例)。
その時の作品に合わせてこれらの技法を適宜使えば効果的。
ただ切り折り紙の原点(紙を切って折って作る)から見るとこの技法は邪道、使いすぎると品が落ちそうだから注意して使おうかなっと、、、。

参考までに層状にはがしやすい紙とはがしにくい紙の差。
上の図のように線維が縦横にからみあっている紙では層に分けてはがすことはできません。和紙などがこのような紙に当たります。
下の図のように厚みの方向に繊維があまり絡み合っていない紙では、層状にはがすことが容易です。
PS あ、そうだ2009/06/15で五万ヒット行きました。今後とも御贔屓くださるようお願いいたします。

5