紙を曲げてできる曲面(=可展面)には柱面、錐面、接線曲面の三つがあるが実際に使うのは柱面と錐面だけはすでに書きました。では実際の作品でどう使われているかを見てみます。
和田洋一先生の「たのしいペーパークラフト、作って遊ぼう!みんなの動物園(メイツ出版、1000円、2006年」からレッサーパンダとオウサマペンギンの作って例にしてみます。
矢印で示したごとくさりげなく柱面と錐面が使われて自然な丸みを出すのに使われています。
作って見て気がついたのはレッサーパンダの顔面の鼻の左右に使われた中割折り、さりげなく使っていますね。

可展面を多用する上で役に立つのはのりづけです。糊づけを避けて紙に切り込みをいれて切り込みを互いにひっかけて固定する方法もありますが、それをやると手間が格段に増えるうえに手先の器用さ要求されます。紙と紙を引き寄せて固定すると、紙の弾性で自然な曲面が得られます。曲面の多用は上級者のたしなみ、いろいろ応用してみてください。

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