盗作についていろいろ考えた後でwikipediaを調べたら、「盗作(とうさく)とは、他人の著作物にある表現、その他独自性・独創性のあるアイデア・企画等を盗用し、それを独自に考え出したものとして公衆に提示する反倫理的な行為全般を指す。」一般論として私が書き加えるべきことはないようです。
切り折り紙の世界ではアイディアの借用(善意の解釈では技術交流と呼ぶ)は日常茶飯事です。アイデアの盗用と借用の違いは、そのアイデアを独自に考え出したと主張するか否かだけです。
問題が起こるとしたら盗作以上に著作権の侵害ですね。一つは私らのアイデアが盗まれて勝手に商品化される危険性。もう一つは私らが他人の著作権を侵害してしまう可能性。
前者は起こったらいろいろ対策を考えますが、それ以前に商品化の話などが起こってほしいもんです。
後者は神経質になれば切りがありませんが、他人の産業財産権(特許権・実用新案権・意匠権・商標権といった登録された権利)を侵害することにだけは注意しなくてはいけません。ただこれにも一定の基準があって、個人が一人で楽しむ分には構わない、売り買いしてはいけない(目立たない範囲ならOKと言えなくもなくもない)。私個人についていえば、私はグレーゾーンには入り込みません。メリットもありますがデメリットの方が大きいですから。

上は
江本創氏の作品。あまりの精巧さに本物と思われる方も多いと思いますが、彼も断っていますが作りものです。以下は彼の解説をそのまま引用。
Draconis arbuscula 竜 :爬虫綱トカゲ亜目
ヨーロッパ南部に棲息するとされる爬虫類の一種。その前肢の翼は構造上、羽ばたきにより飛翔するよりも樹木などによじ登った後に滑空する事に向いていると考えるべきであろう。名称の「arbuscula」とは「茂み」を意味するラテン語である。
サイズ A3(420×297mm)2007年

上は江本氏のBush Dragon,下は私のハンガリーホーンテールもどき、どことなく似てますなあ。なに、立派な芸術作品とお前の紙細工を一緒にするなって、まことにごもっとも。と
PS 江本氏は私の好きな作家さん、皆様も氏の幻想標本博物館のすみずみまで見回ってくださいな。好きな人にはぐぐっと来ます。

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