
折りヅルとそれを模した切り折り紙ヅルを並べてみる。ちょっと見では錯覚してしまうほどに切り折り紙ヅルは折りヅルに似ている。
この両者を比べてみよう。

まずは折り紙の鶴の展開図。表から見て赤が山折り、青が谷折りの展開図、複雑すぎてこの図だけでは作り方は分からない。型どおりに折っていくと順番を間違えずにおり続けること22回で鶴は完成する(数え方によっては30回ぐらにも増える)

片や切り折り紙ヅル。直線を切ること6回、折ること7回で完成する(数えようによっては12回)。
どちらが優れているかは一目瞭然、あなたがひいきした方である。
それはさておき、折り紙と切り折り紙の差について考えてみよう。
1. 両者に共通するのは、紙を折って作ること、面と折り線(建築に例えれば壁と柱)によって作品が構成されることである。
2. 両者の違いは、切り折り紙では作品ごとに特別に切り抜かれた紙を折って作るのに対し、折り紙ではきまった形 (正方形が主だが、変則として円形・長方形・三角形) の紙を折って作ることである。
3. 切り折り紙では切り抜くことによって多彩な面の形を使用できるのに対し、折り紙では面の形は折り線によって造形することが必要である。
4. 切り折り紙では折り線は作品の構造を支えるための少数に制限できるのに対し、折り紙では面を作るための折り線と構造を支えるための多数の折り線を要する。
ここから論理はずっと続くのだが、今日はここまでにしておこう。書く私も疲れるが読んでるあなたも疲れそうだから。

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