
昆虫としての赤とんぼと思い出としての赤とんぼ、文化としての、美術史としてのいろんな赤とんぼのイメージがこの世には存在する。その中の都合の良いものを選んで切り折り紙としてデザインする。
現実の赤とんぼは後ろ足がもっと長く上から見ると羽の下になる。これをリアルにデザインすると日本美術史上の赤とんぼから離れていく。求めるのは昆虫マニアにとってのリアルではなく、普通の人にとってのリアル。
そういうわけで何作も試行錯誤した挙句、私が選んだのはこの平面型のトンボ、胴体と頭部は山折り、羽の付け根を谷折りすれば即できあがり。
これ、尖った足6本が布地に絡むらしくて、布地にくっつけると意外と落ちません。秋になるとカーテン飾りに使ってます。

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