
毎度の展開図。折り図としてはかなりシンプルな方である。
母カンガルーの方は折り筋を縦にした系統で折り筋を腹面にもってきた山腹系。顔・首のつくりは「月見狐が下を向く」なのだが、かぶせ折りと呼ぶことも可。後脚はM字開脚。尻尾は中割り折り。
子供カンガルーは折り筋を斜めにした山背系の作品。首の部分は背丸め折り、尻尾は背反らし折。立った状態のままでは母カンガルーのおなかに入らないので尻尾を伸ばして収納、取り出したときに折りなおして立たせている。
山背系と山腹系では付随する(頭や手足・尻尾を作る)技法が随時変化するところが面白いところ。
そこで一首
山背折り山腹折の折り違い
分からぬときは紙に尋ねよ

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