先日、リフィルやら画材やらを買うためにH市郊外の巨大ホームセンターへ行った。
そこにはそこそこ大きなペット売り場があって、色々な動物がいるので必ず立ち寄ることにしている。
以前はホームセンターの割りには魚や小動物の状態が悪くなかったのだが、今回行って見たらだいぶ荒れていた。
人員削減でもしたのかな。
動物は世話の手数が減ったらすぐ影響が出るからなあ。
さて、そこの観賞魚売り場の海水魚コーナー。
ライトがほとんど当たっていないので暗く、無脊椎はかなりへたっている。
その中に、並クマノミの群れの中に1匹だけスパインチークアネモネフィッシュが入っている水槽があった。
水槽の底にはペットボトルのキャップくらいの大きさのサンゴイソギンチャクが元気なく揺れている。
案の定、気の強いスパインチークがそれを独占していたのだが、いかんせんイソギンチャクが小さいので頭と尾びれがはみ出してしまう。
その様子がなんとも「おひとりさま」な感じで、笑ってしまった。
しかもそいつが実に気持ち良さそうに触手の中に頭を突っ込んだり横たわったりしている。
滅びゆく水槽の中で、つかの間の快適を楽しむ。
滅びる前に落ち着く先が見つかればいいのだが。
そのときはこのイソギンチャクもぜひ一緒に。

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