お教室の生徒さん0さんは3〜4年前娘さんがいらしたそのお母様です。その後レギュラーのクラスを終了され夏のお教室にも毎年参加なさる熱心な方です。
工房から徒歩ですぐの所に住んでいらっしゃるのでいつもエプロンをつけて身軽に参加なさいます。
娘さん、お嫁さん共々お菓子作りがお好きな様でOさんは3人分の器具を揃えたりと、とっても前向きな方で相当シフォンの腕も上がっています。
で、先日のお教室でお話くださいました。
姪御さんが闘病生活の末、若いお歳でお亡くなりになったそうです。
いつも「おば様のシフォンはおいしいから!!」って言われて届けていたのですが、本当に亡くなる寸前も「シフォンが食べたい・・」と言って最後に口にしたのがOさんが焼いたシフォンケーキだったそうです。
涙ながらに語って下さり、私も涙、涙でした。
シフォン一つとっても色んな思い出が紡がれていきます。
私は昔から当たり前の事として、お菓子を焼いて来ましたが、
人生に彩りを与えてくれる素晴らしい事なのかもしれません。
何でも買えてしまう昨今、あえてケーキ作りの意味を唱えれば自分も回りも心豊かになる!!と言う事でしょうか・・・
勿論、美味しいにこしたことはありませんが、誰かの為に!!という真心なのかもしれません(*^_^*)

0