スプリング・エフェメラルとは「春の儚い命」という意味です。また、春を告げる草花のことをそう呼び、それらは早春に花を咲かせ、5月上旬頃には葉や茎は消えてしまいます。「枯れる」のではなく「溶ける」ように消えるのです。そして、残った根は土の中で次の春を待つのです。
その一つに「カタクリ」があります。春の花の女王とも言われ、花が咲くまでに種が発芽して7年から8年もかかりますが、咲いている期間は約1週間と実に短く、鑑賞するには慎重に場所と時期を選ぶ必要があり、なかなかお目にかかれない花です。
そんなにもめずらしい「カタクリ」を、図鑑やテレビで見て知ってはいましたが、まさかうちの庭に突然生えるとは!。。。気がついたら花が咲いていました。まさか?と思って調べたらまさに「カタクリ」でした。
一体、どこからどうやって、このごく普通の住宅地に舞い降りたのでしょう?
カタクリの種は鳥などの動物がまず運びます。そして、その種子にはアリが好む「エライオソーム」という物質が付いていて、アリがその種子を拾って巣に運び、エライオソームだけを取ってあとの種子は捨てるのだそうです。そして種子はそこに根をおろし、7〜8年かけて成長し花を咲かせるのです。(スミレなどもその仲間。)
そういえば、去年の夏、引っ越してきたばかりの時、家の中にアリがたくさん入り込んで困り果て、アリの巣を探し出し、そのアリの巣になっていた古い木のフェンスを取り壊しました。今はすっきりしましたが、そのフェンスがあった場所に咲いてます。きっとどこからかアリたちが種を運んできていたのでしょう。(アリにはかわいそうなことをしました。)

春の妖精のよう。
小さな虫たちの営みは、こんなに可憐な花を見せてくれるのです。地球上すべての生き物には大切な「役割」というものがあるのですね。
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