一昨年ある本・専門雑誌を読み感銘し、昨年私の建築ブログとBS湘南地区のBBSにコメントした内容を補足加筆し、こちらに転記しました。
●文明には歴史的必然として、国や社会そして様々な組織などにおいて、「まず創生期から始まり、次に発展期を経た後、その余韻としての若干の安定期が現れる」と云われ、その余韻に浸ったわずかな安定した時間=<組織の成熟感のような幻想>の後・・・「次には2つのオプションが待っている」と過去の偉人たちは述べています。
ひとつは人間と同じように死にいたるオプションであり・・・
もうひとつは全体の生存・継続を賭けた組織の変貌、変革のオプションであるそうです。
そして多くの場合、組織においては、私たち生き物と同じように組織の生存維持が至上命令とされ、そのための改革が行われるようになるようです。
その改革・変革を先導・主導し指針となるのが、その組織が生み出した「創生期のDNA」であろう・・・とのことです。
創生期のDNAの質が、組織の変貌・変革が成功するか、不成功に終わるかを左右するだろうと思います。
いずれにしろ、組織を動かして行く、構成していく人間に意識の変化・変革への意識・未来への志等・・・が生まれなければ、何の変貌・変革も意味が無い・成果が乏しいように思います。
またまた、ボーイスカウトの事ですが・・・
BS部門(中学生年代近傍)とVS部門(高校生年代近傍)の統合の議論が湧き上がっているようです。
「組織・運動体」ですから、現状の課題に相応し未来への道を切り開くため、様々なシステム等の検討と導入が試みられる〜このことは必然だと思います。
上述の文章を<組織>=「ボーイスカウト」という言葉に置き換えてみると、現在の私たちが佇んでいるポジションが理解できるように思いました。
日々の生活を通して、私たちの心と体に組み込まれたスカウト活動における「DNA」とは、何なのでしょうか・・・。
先人によって生み出されたスカウト活動のDNAが、多くの方に賛同されるものならば、これからも、きっと継承されて行くと思っていますが、どうなんでしょうか。
一体、日本の私達のスカウト活動のDNAはどんなものなんでしょうか・・・
じっくりと、ゆっくりと考えてみようと思っています。
この<組織>を「日本」「身近な環境」「企業」等に置き換えてみても、文意が成り立っていると思います。