一陽来復と申します。老後は湘南の海辺に住むつもり。
宝塚が大好きです!二匹の飼い猫と戯れるのが幸せ。
最近は日本とベトナムを行ったり来たりしています。
たわいのない毎日をつぶやいています。よろしくです!
2011/8/1
タンゴ、タンゴ、僕の恋人は黒い猫・・・
ポチが演出助手を務めている舞台の千秋楽を観て来ました。
池袋グリーンシアターにて1ヵ月も続く学生芸術祭出品作品のトップバッターとして登場。
マイナーな旋律でチェロが奏でる黒猫のタンゴが流れたのちユダヤ人?という衣装の役者が
ひっそりと一人また一人登場し中央に置かれた椅子の上の本を手にして語り始める。。。
今、ここに書きとめようと思う、私の身に起こった世にも不思議で単純な物語を。
エドガー・アラン・ポーの傑作推理小説『黒猫』をベースに主人公がポー自身だったという
ひねりを効かせたなかなかよく練られた脚本。特に素晴らしかったのは照明。そして役者の
確かな発声(大きな声だけど絶叫系ではない)や計算されつくされた動き。小道具を移動
するのも演技の一貫としてしなやかにそれは行われ、話の腰を折らず実に綺麗なのです。
笑いを取るでもなくシリアスなドラマを実に見事に演じてみせ学生レベルではなかったです。
劇団は今春卒業した先輩達が主力メンバーでこのままプロの演劇集団として活動を続けて
行くらしい。ポチは今後もこの劇団の公演の度に参加していくらしいです。。。
あの大学受験の第一志望校での面接で『君、アングラはどうかね』と質問されて
『僕はアングラは好きじゃありません』と言い放ち(多分ソレが原因で不合格・・・笑)
宝塚の華やかショーが作りたいととつとつと述べて帰ってきたポチでありますが、
彼の中でまた劇的な変化がない限りそれはもうなさそうな気がする。。。
かすかな希望は持っているのだけど。。。望み薄だ。多分。。。
今の大学で本格的に演劇を学び始め、同じように演劇を学ぶ刺激的な先輩達や仲間達に
囲まれて日々を過ごしているうちに何となくそれは感じてはいたのでした。
演劇の世界にポチをいざなったのはまちがいなく親達ではあるけれど。。。
そこから先どう歩んでいくかはポチの人生だ。好きなように生きればいい。
いつの日かポチが外部で有名な脚本家や演出家になって大石静先生のように宝塚から
お声が掛かって作品を提供する日がくるかも知れないし・・・
仕方がないので、愛ちゃんを娘だと思い、行く末を見守ろうっと(笑)
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