2005/10/27

ピース・ワン・デー  えいがデイズ


映画「ピース・ワン・デー」は
ひとりのイギリス人映画俳優が
「1年にたった1日でも世界中で戦争のない日があれば」
と、思い立ち、最終的には国連までも動かしてしまう
そう云う映画です。




もちろん、国連で正式に「ピース・ワン・デー」が施行されるには
彼ひとりの力だけではどうしようもありません。

一人から始まった活動はやがて周りへと広がっていきます。

なにしろ、たいがいの人は
戦争より平和を願っているものなので
彼の考えに賛同する人が次々と現れます。

そうした多くの支持者に支えられ
「ピース・ワン・デー」運動はどんどん大きくなってきます。

しかし、このような運動は一人でも多くの人に認知されなくては
意味がありません。

世界中にこの運動を広めるには
膨大な宣伝費、それに伴う人件費
はたまた私には判らないお金が必要になってきます。

支持者だけの寄付ではとても賄いきれません。
初期の頃は発案者の家族をも巻き込んで
活動していましたが、人手だってそれだけでまかない切れません。

そのためには「企業」の力を借りる必要が出てきます。
それも快く大金を出してくれるような企業が。
中には例外もあるとは思いますが、
「企業」は慈善だけでは働いてはくれません。
それに見合う利益を欲します。

でも、おかげで世界の指導者と呼ばれるような人をはじめ
力のある人達にも
PR用の映像や手紙などを送ることができました。

やがて、発起人の努力は実り
国連にて毎年9月21日が
世界中の人全てが武器を地面に下ろし
平和に暮らせる1日と決まりました。

施行年は2002年。

この日を知ってもらうため
主催者は、各地でイベントを起こします。
当初、客足が危ぶまれたイベントも
著名なアーティストを迎えることで大成功をおさめました。

それから毎年、世界のさまざまな国で
「ピース・ワン・デー」を祝うイベントが繰り広げられていますが、
この日に世界中全ての場所から戦争が消える
という本来の目的が果たされた年は
いまのところありません。

誰も平和を願ってやまないのに
折角そのための1歩が始まったのに
それがお祭り騒ぎの域を出ないことに
発案者は悩みます。

企業やセレブと呼ばれるアーティストの介入で
この「ピース・ワン・デー」の姿は本来あるべき姿ではなく
どこか歪に変わってしまいました。

もちろん、本来の意味を真剣に受けとめている人も
大勢いると思います。

本当に根っこのところでは何も変わっていないかもしれませんし
もしかしたら、運動が大きくなるなかで
考えが徐々に商業的なものに変わっていった人もいるかもしれません。

最初にあったひとかけらの善意が
次第に得体の知れないものへと変化していく
そんな感じがします。

ところで、これって
現在賛否両論を醸し出している
「ホワイトバンド運動」となんか似てませんか?

「ホワイトバンド運動」も多分最初は
誰かが単に「世界から貧困をなくせたらなあ」と思い立って
その運動を普及するため模索した結果、
何か運動のシンボルとなるアイテムが必要になり、
それに便乗した企業が商品化
宣伝のために手っ取りばやく著名人を多用
という具合に進んでいったのではないでしょうか。

これは勝手な想像に過ぎませんが、
どんなに善いことでも
長い時間を経てその間多くの人の手にかかると
手垢にまみれ、思わぬ方向に進んだり
利益や話題性のためだけに協力する人が
現れたりするものではないでしょうか?
ひどい時にはそれを悪用する人が出てきても不思議ではありません。

ホワイトバンドをつけている人も
自作の何か白くて手首に巻けるものをつけている人も
全くないにもつけていない人も
運動をかげながら支援している人も
怪しんでいたり、馬鹿にしている人も
なくなってしまえばいいと思っている人も
どの人も
この運動に知ったことで
世界の貧困に目を向け、自分なりの考えをもったのなら
それはそれで運動としては成功では?

こんなこと書いてしまうひつじは
偽善者ですか?

運動の行く末がどうなるかは判りませんが
「世界から戦争がなくなれば良いのに」
「世界から貧困がなくなれば良いのに」
と心の中で思うのは簡単ですが、
実現するには時間がかかります。
それでもなお実行しようとした人がいて
これらの運動がはじまったと思います。

それって凄いことだと思います。
忘れたはいけないことだと思います。

ひつじは、
ホワイトバンドを知った時、
「胡散臭っ!」と思いましたが、
4ヶ月ほど毎日欠かさずつけています。

世界のどこかに
本当に純粋にホワイトバンドを広めることで
世界から貧困がなくなると信じている人がいるんではなかろうか。
だったらそのひとのために…
そんな憶測でつけています。

だって本当にかなったらいいじゃないですか。


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