第三章
天命の剣 沖田総司沖田総司房良(かねよし)の最も得意とした技は『
三段突き』である。
「やっ!と言って一度稲妻のように突いて行って、手応えがあってもなくても、石火の早業で糸を引く様に刀を再び手元に引くと、間一髪を入れずにまた突く。これを引くともう一度行く。この三つの技が全く疑心一体一つになって、即ちこの三本で完全な突きの一本となる事となっている。
や、や、や、と足拍子三つが一つに聞こえ三本仕掛けが一技とより見えぬ沖田の稽古には同流他流を問わず関心せぬ者はなかった」…佐藤彦五郎長男俊宣談
これこれ!
沖田と言えば‘三段突き’です。大河新選組!でぜひ観たかったです。
剣の腕は天才的でも稽古をつけるのはあまり上手ではなかったそうですねー。
「〜よく冗談を言っていてほとんど
真面目になっている事はなかったと言ってもいいくらいでした。」…八木家為三郎談
小さな子供の記憶にこんな風に残っているなんておもしろい♪
元治元年(1864)6月5日
池田屋事件「此の敵、我引き受けたり」…沖田総司
翌日正午市中の敵を完全制圧した新選組は、隊士を二列縦隊にして壬生村に凱旋!!
「昨日出掛けるときは下駄ばきだった人達も、みんな脚絆をつけた草鞋ばきの厳しい足ごしらえで、稽古着に袴をはき股立ちをとって、それにぽたぽた
血糊がついていたり半身
真っ赤に
血だらけになっていたり〜」…八木家為三郎談
このとき為坊たちは
昼食の最中だったそうです。壮絶な昼ご飯だなぁ(笑)
「沖田総司が真っ青な顔をして真っ先に歩いていました。其の傍らには確か
土方歳三がいたと思います」…為坊談
あーこの場面も大河で観たかった!
土方と沖田は兄弟のような関係だったと思っている私です。だからこの為坊の証言は嬉しいなあ。
「沖田総司が相変わらず、のさのさして無駄口をきいて歩いていましたが〜」…為坊談
為三郎少年から見た沖田総司っていったい…
面白すぎです♪
沖田総司が主人公の小説も読みたくなりました。やっぱり秋山香乃先生かな。

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