鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集を読みました
江戸時代の狩野派の画家で妖怪絵師として有名で
また喜多川歌麿や恋川春町を育てたことでも有名な鳥山石燕の
「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」
を一冊の文庫にまとめた本です
この内容で700円はまさに破格です!
彼の存在を知ったのはもちろん京極夏彦のおかげなわけですが
読んでみると京極のほかにも鳥山石燕に影響されているな〜
と感じる人も多数いましたね
ということで(つながっとらんw)、読んでて私の気になった妖怪達を紹介していこうと思います
まずは日本の妖怪といえばやっぱり
酒顚童子
源頼光一行に成敗された大江山を本拠とする大妖怪ですね
画に書いてある解説文を読むと「鬼の腕を枕にし」などやはり禍々しい印象は受けますが
「されどわらは髪に緋の袴きたるこそやさしき鬼の心なれ」
とあるような意外な一面も垣間見れました
次は
小袖の手
これは確か「絡新婦の理」にも出てきましたね
正直私は酒顚童子よりもこういう実際の日常生活で出てきそうな妖怪の方が怖いですね
服の袖口からにゅっと女の思いが残った手が出てきて・・・
あー想像しただけで怖い
そして最後は
如意自在
解説文を読むと
如意というのは痒いところに手が届いてかくということらしいのですが
つまりこの妖怪は頭についているデッカイ爪みたいなもので
痒いところを自在にカキカキする妖怪らしいw・・・
こういうユーモアたっぷりの妖怪もいっぱい出てきてオモシロいです
読んでみて思ったことですが、この画には当時の社会・政治を石燕なりに風刺した意味をもつものあるようですが
結局は私が中学時代にやってたことと一緒ですね
私も連絡帳にHRが鬱陶しかったので暇つぶしに1日1怪物(怪物?)書いてましたw
合計してみるとNo200ちかくあるので大切に今も若気の至りということで保存してますw
ちょっと話が逸れましたが
要は石燕は画・妖怪を通しての自己表現をしていたのだと思いますね
その自己表現が現在に至るまで影響を及ぼしているということはスゴイことだと思います
私のあの落書きでは誰も影響は及ぼさないでしょうw
この本を電車内で読むのは結構ハズい!

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