くっついていないので「別れ」ではない、一人の女性との「終わり」が近づいている。
彼女は一昨年のクリスマスに初めて会い、何回か会って体調を崩してしまった。原因不明の頭痛に悩まされたりして入院もしていた。そして今年8ヶ月ぶりに会ってよかったねぇ・・・っていうときに父親が倒れた。
何かの悪性と診断され、とても笑って会える状態ではないということで、また我慢の日々が始まった。
彼女に降りかかる災難はなんだ、彼女が何をしたのか、介護資格を持ち、献身的に働いている彼女にどこに非があるのか・・・。
もしかしたら私と遊んでいるのが引き金になっているのか、のめり込みそうになるから、会うのはほどほどにしておけということか。
それならそれでいい、いずれにせよ私は彼女とは一緒にはなれない。離れることで災難が遠のくのなら快く去ろうではないか。そんな気構えで我慢をしていました。
5月、父親が退院した、薬とかの後遺症が残っているらしいが彼女のメールにも明るさが戻った。
6/21、メールのやり取りをする、話題は彼女の好きなアーティストなのでレスも早い。
6/25、アーティスト関連の記事を送るがレスがない。
7/7、七夕なのでちょこっとメールをしようと思い出すが、返ってきた内容は、
医師から父親の余命を告げられ、会社を辞めて看病に専念しているのでメールは出来ない、というものだ。
21日から25日の間に容態が急変し、また入院したと思われる。
正直・・・厳しいかなと思う、奇跡も願うがどちらかというと・・・。
彼女にとって一番悲しい事が起こった場合、再会はもとより、メールも厳しいような気がする。かなり父親が好きな彼女、その落胆は計り知れないものがある。
彼女からのメールが届くと「空にまいあがれ」が流れ、ハンバーガーをおどけて食べる彼女の画像が表示される。多分、多分だが後1回来ると思う。
画像とは裏腹の内容のメールが。
「別れ」なら時間の流れが人の気持ちを変えてくれるかもしれないけど、
「終わり」はもうその先がない。