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2019/1/4  0:24

「忍ぶ恋」に生きる小山田庄左衛門なら美しいが・・・  読書人(4.23は本の日)
 赤穂浪士の小山田庄左衛門は、自分を愛してくれた薄幸の少女幸が忘れられなくなってしまい、その忍ぶ恋に生きることになります。

 また遊郭に出入りする中で、恋に命をかける男と女を見る中で、「主君に命をかけることと、愛する女に命をかけることとは同じではないか?」と考えるようになる。

 そして最後に来ない時、同志も「いろいろ思い悩んでいたからな」と同情の声が多かった。

 しかし、四十八人目の男の小山田庄左衛門は町人の娘姉妹との恋愛や、温かい町人とのつきあいの中で、武士の一分を守ることに疑問を持ち、最後はすべてを捨ててしまう・・・カッコ悪いのである。

 主君のために命をかけられないのなら、好きな女のためには命をかけて欲しかった。

 そして「四十八人目の男」は町人の男に、「姉妹のうち姉の方は事情があるので愛してはいけません。妹になさいまし」と忠告されても一切聞く耳を持たない、子供っぽい男として描かれているのだ。

 大佛次郎さんも、小山田庄左衛門だけは人格がつかめなかったかもしれない。

 だが「四十八人目の男」には別のテーマが入っている、それは「衰退する武士と台頭する町人」というテーマである。

 小山田庄左衛門は町人の世界に魅了された。

 ところで大佛次郎さんは「ときのこえ」の漢字を「鬨の声」ではなく、「鯨波の声」を使っている。
 
 海の近くに住んでいた人らしい使い方である。

 小山田庄左衛門は、町人の勢いという大波に呑み込まれた。

 それは世間が許さない、本人もそれはわかっていたことだった。

 しかしそれでも、愛しい女は守って欲しかった。

 それでなくては男道に反すると思った。

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2019/1/2  1:41

「四十八人目の男(大佛次郎)」を読む  読書人(4.23は本の日)
 読めてしまったという感じです。
 大佛次郎の「赤穂浪士」のスピンオフ作品なのですが、最後に討ち入りから脱落した小山田庄左衛門を主人公にした作品です。
 小山田庄左衛門には病身の父小山田一閑がおり、息子の逃亡を恥じて自害しています。
 小山田庄左衛門はその後、どこに行ったのかわかりません。

 一説には医者をして夫婦で下男に殺されたという話ですが、真相は不明です。

 当初仇討の強硬派だった男が、上杉家の家中の小関新九郎という武士と切り合いをし、敗北したことで自分を省みるようになる。

 そして自分を好いてくれる姉妹や、好意をよせる町人などに出会い仇討ちに疑問を持つようになる。

 そして当日、ついに行かなかった。

 赤穂浪士本編では、穂積惣右衛門という浪人の娘幸と好き合うが、小山田庄左衛門が関西に向かうにあたり捨てられたと考えた幸が自死、この世の無常を感じ仇討ちに疑問を持ち、酒と女に溺れるようになり最後に討ち入りに来ないということになっている。大佛さんも最後に来なかった男の心情に興味があり、赤穂浪士と別にもう一つ作品を書いたのでしょう。

 読売新聞の朝刊の小説だったそうで、この作品でデビューした挿絵画家の佐多芳郎さんが、大佛次郎さんや恩師安田靫彦さん、改造社の山本実彦(やまもとさねひこ)さんらの思い出話を書いていました。

 鞍馬天狗の映画で奇妙な行動をとった大佛次郎さんですが、全体としては温厚な方だったそうです。

 チャンスを与えてくれた大佛次郎さんに感謝する文でした。

 小山田庄左衛門の話を聞くと、武田勝頼が亡びる時に最後に裏切った小山田信茂を思い出します。

 織田信忠もその不忠を許さず処刑しています。

 つながりがあるわけではありませんが、何か行動が似ています。

 小山田氏といえば真田昌幸の長女村松殿と結婚し、その後真田家の家老となった小山田茂誠(おやまだしげまさ)のような忠義の人がいますが、小山田信茂のせいで小山田氏は裏切りの悪いイメージがあります。

 しかし迷いに迷ったでしょうし、自分のために父が自害したことは不本意だったでしょう。

 赤穂浪士では好き合った少女は死んでしまいますが、この小説ではまったくの別人ですが姉妹で生きています。

 そして町娘のよさを象徴するような姉妹です。

 好きな女性のための武士をやめて町人になるというのは、同情できるように思います。

 商人も商売が大きくなれば、学問が必要になります。

 三井にしても元は武士ですから。

 しかし土壇場で裏切ったのは、やはりいけなかったと思います。

 いったい何があったのか、この人だけは不明であるだけに私も興味がひかれます。 

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2018/12/30  14:48

忠臣蔵は教師によるいじめ事件ですからね  読書人(4.23は本の日)
 忠臣蔵はいじめ事件で、たとえて言えば教師が生徒からの付け届けが少なかったことに腹を立て、徹底的にいじめた結果として報復された事件です。

 平成に入り「暴力をふるった方が悪い」という形式を重んじた常識が広がり、逆にいじめがすごい勢いで広がりました。

 この事件は現代的な意味があるのです。

 吉良の肩を持つ人はいじめ容認派です。

 浅野の肩を持つ人はいじめ批判派でしょう。

 幕府は法秩序を考え赤穂浪士を処罰しましたが、その後は赤穂浅野家の旗本としての復活を認めたりしています。

 吉良などは浅野に厳罰が下った結果、喧嘩両成敗で最期は自分たちが改易になりました。

 浅野の処罰が軽ければ無事だったはずで、因果応報ということなのでしょう。

 吉良はいじめをするような人間ではなかったというのは無理、当時の記録を見ても吉良の肩を持つ人はいないようだ。

 それだけ悪行は知られていたのでしょうね。

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2018/12/29  21:30

火坂雅志の「忠臣蔵心中」を読む  読書人(4.23は本の日)
 忠臣蔵の小説を読みながら最後にこれを読もうと思ったのが、火坂雅志の「忠臣蔵心中」だ。
 作者の火坂雅志は「天地人」で直江兼続を書き、NHKの大河にもなったが2015年に58歳で亡くなっている。
 平成を代表する歴史作家が、どのような忠臣蔵を描いたのか興味があった。

 この小説は少しひねっている、早稲田大学の図書館で昔の本を読んでいたら、「堀部安兵衛と近松門左衛門が兄弟である」という伝承があることを知った。

 近松門左衛門は長兄、次兄は京都で医者をした岡本一抱(為竹)という人で、その弟こそ堀部安兵衛であるということ。
 そしてそれを記した人が滝本誠一という日本経済史家であり、研究をする中で知ったことを書き留めていたということ、著書で「余の憶測又は虚構にあらざる」と明言しているので、根も葉もない話ではないということで、この小説を書いた。

 そしてもう一人吉良側の人間として、吉良義央の娘阿久利と結婚し「何羨録(かせんろく)」という釣書を書いた、津軽采女を紹介している。

 今回の場合も「世間と戦う」ということを小説に書き、やはり「価値革命」であることは受け入れている。

 それは津軽采女が引越し祝いで吉良上野介の本所の屋敷に赴いた時のこと、津軽采女もこの強欲な老人に好感を持てず、浅野内匠頭に同情的であり帰りに籠の中でを考える。

 作家は、「内匠頭どのも、きっとそうだったのだろう。あれは、吉良どのを斬ったのではない。吉良どのの言う世間というものを斬ったのだ」と、津軽采女に述懐させている。

 他にこの小説の中で、いかにも平成らしいやりとりがある。

 近松門左衛門が大阪でなじみに遊女小蝶とやりとりをしたところだ、「おれは、ときどき考えるんだ。この浮世で生きていくことは、いっそ死ぬより苦しいことなんじゃないかとね」と言い、小蝶が「わかるような気がいたします」と応じるところだ。

 小蝶は苦海の中で生きる女、福井の小浜出身ということになっており、近松門左衛門も福井の鯖江市で育ったので、気心が合うことになっている。

 小蝶は・・・これは遊女の決まり文句のようなことではあるが、こんなことを言う。

 大坂の蜆川(しじみかわ)の流れを見ながら。
 「物の数に入らない、こんな小さな流れでも、果ては海に通じているんでこざんしょう。蜆川みたいに汚れた身の私でも、いつかきれいな海に出られるんでしょうか」と語る。

 そして、赤穂浪士の橋本平左衛門が遊女お初と心中事件をおこす。

 純粋な気持ちがあって美しい恋があり、それが実らなければ命がけの心中事件をおこす。

 汚れた自分が本当に人を好きになり、幸福な人生へとたどりつけるのか、不安に感じたのかもしれない。

 遊女お初は死ぬにあたり、白無垢の花嫁衣装のような服を着ていた。

 この世では結ばれないでも、あの世で必ず結ばれましょう。

 そのような誓いを感じさせ、幸福な顔をして血まみれの部屋の中で亡くなっていた。

 忠臣蔵も心中物も、純粋な心を持った人を賛美するというところで一致している。

 近松門左衛門は、忠臣蔵があった元禄15年は一作も書いていない。

 そして近松門左衛門は人形浄瑠璃の脚本として、「碁盤太平記」という作品を書いている。

 これが、後の「仮名手本忠臣蔵」の元となっているのである。

 近松門左衛門と堀部安兵衛が兄弟であったというのは、昔からの伝承の域を出ない話なのかもしれない。

 しかし近松門左衛門が忠臣蔵にシンパシーを感じていたのは、確実なことだと思う。

 そしてそのシンパシーがつながるところに、「曽根崎心中」などの心中物がある。

 昭和の吉川英治や大佛次郎が書いた重厚な忠臣蔵と比べて、平成の火坂雅志の書く忠臣蔵は何か力強さがなく平成風の雅な雰囲気が漂う。

 平成はシンプルで価値観がはっきりしていた昭和と違い、白を黒と言い黒を白と言うような小理屈が流行した。

 そういった小理屈は、いつかは消えるものである。

 火坂雅志は刀を筆に持ち替えた近松門左衛門に、忠臣蔵にシンパシーを感じる力強さを見る。

 そこに「作者の氏神」である近松門左衛門の、堀部安兵衛の言う「武士の一分」と同じ「作家の一分」を見ていたのではないか?

 この作品は火坂雅志の忠臣蔵を舞台を借りた、近松門左衛門へのファンレターなのである。

 たしかに昭和の吉川忠臣蔵、大佛忠臣蔵と比べると、平成の火坂忠臣蔵には今一つ迫力がない。

 どこか舞台の脚本のような作品ではある。

 しかし「忠臣蔵をこのように描く方法もあったのか!」と、ひじょうに関心させられた。

 決して駄作ではない、名作とは言えないが佳作であり、平成を代表する忠臣蔵だと思う。

 もし火坂雅志が生き続けていたら、さらに重厚な忠臣蔵を書いたのかもしれない。

 あまりにも若すぎる死でした。

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2018/12/25  22:45

大佛次郎の「赤穂浪士(上・下) 集英社」を読む  読書人(4.23は本の日)
 吉川英治の「新編忠臣蔵」に続きこちらも名作誉れ高いのだろう、大佛次郎の「赤穂浪士」を読んだ。
 お二人とも横浜とは縁の深い作家である。

 大佛次郎さんは子供の頃に記念館を見たが、当時すでに作品はほとんど出版されていなかった。
 ところが電子図書を検索すると鞍馬天狗があり、赤穂浪士があった。
 残念ながら「霧笛」とか、当時大変評判を読んだ小説は再版されていないようだ。
 しかし大佛次郎の小説を一冊でも読むのが夢だったので、うれしい気持ちで読めた。

 この大佛次郎さんの「赤穂浪士」は、忠臣蔵が当時の「価値革命」であったと見るところは吉川英治さんと同じである。

 ただこちらは「上杉対浅野」の対決がほとんどで、吉良はほとんど出てこない。

 上杉も浅野も武門の名門であり、その諜報戦は手に汗握る。

 大佛次郎さんのチャンバラの描写はあまりにも見事で、映画のように流れてゆく。

 当時であるので、煙管(きせる)を使った煙草の描写が多い。

 吉川英治さんの方にはほとんどない、時代劇に煙管はなくてはならないものだったが、今ここまで禁煙がすすむと残念な気がする。

 「吉川忠臣蔵」も「大佛忠臣蔵」も見事で、甲乙つけがたい。

 昨今利口の風をして、見てもいないことをこれが史実とか言っている人が多い、しかし江戸時代から続く忠臣蔵は、当時実際見ていた人の話からきている。

 町人が喜ぶよう面白おかしくしているところはあっても、誠実に描いていると信じている。

 やはりすばらしいし、美しい武士道は輝いていると思った。

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