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2018/12/25  22:45

大佛次郎の「赤穂浪士(上・下) 集英社」を読む  読書人(4.23は本の日)
 吉川英治の「新編忠臣蔵」に続きこちらも名作誉れ高いのだろう、大佛次郎の「赤穂浪士」を読んだ。
 お二人とも横浜とは縁の深い作家である。

 大佛次郎さんは子供の頃に記念館を見たが、当時すでに作品はほとんど出版されていなかった。
 ところが電子図書を検索すると鞍馬天狗があり、赤穂浪士があった。
 残念ながら「霧笛」とか、当時大変評判を読んだ小説は再版されていないようだ。
 しかし大佛次郎の小説を一冊でも読むのが夢だったので、うれしい気持ちで読めた。

 この大佛次郎さんの「赤穂浪士」は、忠臣蔵が当時の「価値革命」であったと見るところは吉川英治さんと同じである。

 ただこちらは「上杉対浅野」の対決がほとんどで、吉良はほとんど出てこない。

 上杉も浅野も武門の名門であり、その諜報戦は手に汗握る。

 大佛次郎さんのチャンバラの描写はあまりにも見事で、映画のように流れてゆく。

 当時であるので、煙管(きせる)を使った煙草の描写が多い。

 吉川英治さんの方にはほとんどない、時代劇に煙管はなくてはならないものだったが、今ここまで禁煙がすすむと残念な気がする。

 「吉川忠臣蔵」も「大佛忠臣蔵」も見事で、甲乙つけがたい。

 昨今利口の風をして、見てもいないことをこれが史実とか言っている人が多い、しかし江戸時代から続く忠臣蔵は、当時実際見ていた人の話からきている。

 町人が喜ぶよう面白おかしくしているところはあっても、誠実に描いていると信じている。

 やはりすばらしいし、美しい武士道は輝いていると思った。

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タグ: 好文 読書 修養

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