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2022/5/21  21:37

「『葉隠』の武士道(PHP新書)」面白かった!  文化国家(Kulturstaat)
 ロシア文学に少し疲れたので、別の本を読むことにしたら葉隠について新しい本が電子化されていて、ひじょうに面白そうなので読んでみた。

 「『葉隠』の武士道 誤解された「死に狂い」の思想」(PHP新書 山本博文著)」という本だが、これまであまり書かれてこなかった、佐賀藩の歴史を公平に書き、葉隠の口述者山本常朝が仕えた、鍋島光茂公とはどのような人物であったかということなどを書き、葉隠の背景に迫った名著である。

 葉隠については無批判に受け入れるのではなく、佐賀藩の背景についてきちんと理解し、無批判に賛美してはならないと戒めている。

 私はそれに全面的に賛成であります。

 最近の文献学の研究で、葉隠については途中「別の古老に聞いた」というような趣旨の書き方があるので、最初の方は山本常朝の口述をまとめたものだが、筆記し編集した田代陣基(たしろつらもと)は、途中で鍋島家の歴史をまとめることを思い立ち、いろいろな人から話を聞いてまとめていき、結果一人の人間が語ったものではないことが明らかにされている。

 田代陣基はこの頃は不遇だったが、後に名誉回復をしている。

 あるいは鍋島家の歴史をまとめたのが評価されたのかもしれない。

 この山本常朝ともいう人物、葉隠を文献として読むと先に言ったことを後で批判するような、論理の不一致が多く見られ言行不一致の傾向が強い。

 それは私も読んでいて感じた。

 殉死を礼賛しながら自分は死なない、喧嘩を賛美し武士の面目について書きながら、自分は喧嘩をせずやったことは切腹の介錯を二回しただけ、それも大した経験だが武芸や勇気にすぐれた人物ではない、諫言をすすめながら自分は諫言などしたことは一度もなかった。

 藩主鍋島光茂に諫言をし一時的に追放され、後に許され歳をとっても諫言や献策を行った、師匠格の石田一鼎(いしだいってい)の直言を、「老耄(ろうもう)のせい」と言って小馬鹿にし、諫言や直言を礼賛しながら、御政道に口をはさむべきではないと平気で言うのである。

 著者は紛者(まぎれもの)と書き、突き放している。

 「武士道とは死ぬ事」、「死に狂い」と言いながら、自分は実行したことは一度もなく、実行した人間を小馬鹿にする卑しい人間であり、生前も「主君をすぐに裏切る人物」とその言行不一致を批判されていたようなのである。

 葉隠がつまらないのは「誠」がないせいなのかもしれない。

 三島由紀夫の「葉隠入門」はひじょう面白い、三島哲学のエッセンスが書かれているが、実際の葉隠からは遠く離れている。

 軍国主義の宣伝であったことは明らかであり、高く評価すべきとは思わない。

 「何事にも死にもの狂いで取り組め!」というのはよい思想であり、私も高校時代に「葉隠入門」を読んで、懸命に勉強し受験勉強の遅れを取り戻し、何とか大学にも合格した。

 しかし大学に入り、和辻哲郎先生の「葉隠」を読んでまったく面白くなく、長く持っていたが、結局読めないため捨ててしまった。

 この本で、「誠」ないことが原因であることがよくわかり、合点がいった。
 
 葉隠は最初の数頁だけ読めばよい、「武士道と云は死ぬ事と見付たり」、これだけ読めばよいのだ。

 著者は本の最後に、「我々は、『葉隠』を決して評価してはならない」と結んでいる。

 どのような美しいことばも、「誠」がなければ老人のたわ言にすぎない。

 ことばは美しくなくても、「誠」のある人のことばはいかに美しいか、至誠がなければ人は動かないと思いました。

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タグ: 文化 芸術 美学


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