2010/1/11 14:07
実践技術者(テクニシャン・エンジニア)について 労農(Marx)
上の実践技術者(テクニシャン・エンジニア)について、私なりの理解を書かせていただこうと思いました。
生産現場といいますと実に大勢の労働者が関わっておられますが、大きく分けて技術者(エンジニア)と職人(テクニシャン)さんが主役となっております。
テクニシャン・エンジニアとは、その「両方の能力を併せ持つ者」と理解されればだいたい正確だと思われます。
昨今の技術革新の波はすさまじいものがあり、かつて旧制の小卒や戦後の中卒の方が担われた単純労働はどんどん少なくなっております。
また人海戦術から少数主義へと、企業のありかたも変わってきております。
そういった中で、技術者と職人の両方を併せ「考えて作れる人」であるテクニシャン・エンジニアは、少数主義の企業経営の中心となる人たちなのです。
港湾や物流の世界では、ロジスティクス・エンジニア(物流技術者)と言われる方々がそれに該当します。
ドイツのワイマール共和国のフォン・ゼークト将軍は、未来の戦争は兵員数が勝負を決める戦争ではなくなり、高い専門能力を持つ士官や兵士による少数精鋭の軍隊により戦われると言われました。
勝負は専門能力とテクノロジーの高さにより決まると考えたのです。
その考え方でワイマール共和国の国防軍を強化したのです。
企業経営においてもその考え方はあてはまると考えます。
今でも人手が必要なことはありますが、今はどの国の軍隊も企業も「少数主義」への道を歩んでいることは間違いありません。
そういった時代の中で、エンジニアとテクニシャンの両方の性格を併せ持つ「テクニシャン・エンジニア」は、「企業の士官」として必要不可欠と言える人たちなのです。
文系人間にも「少数主義」は特に「情報化」により大きく進みました。
しかし私は超エリート主義は正しいとは思いません。
フランスは大変な超エリート主義の教育システムを作りましたが、超エリート主義をとらず連邦を中心に地方分権の教育システムを作ったドイツが、19世紀の間に学問や科学技術でフランスを圧倒した事実があります。
超エリート主義は創造する活気を奪ってしまうのです。
独創が出ても超エリートがそれを潰してしまうのです。
日本は超エリート主義は採用しませんでした。
日本の創造力は現場で生まれている事実があるのです。
少数主義は超エリート主義でも学歴主義でもありません。
厳しい国際競争における実戦を考慮した考え方なのです。
テクニシャン・エンジニアはイギリスから学んだ考え方だそうです。
雇用・能力開発機構の職業能力開発総合大学校能力開発研究センターの、2003年の調査研究報告書NO.111の「高度職業訓練が担う日本に残すべき技能についての調査研究報告書」(ISSN 1340-2390)第4章「高度職業訓練が果たす役割」に、実践技術者の定義が以下のように書いてあります。
私なりに簡略にした定義もあらためて書いてみます。
○実践技術者(テクニシャン・エンジニア)
「科学者・技術者と熟練労働者・作業員の中間にあって、両者の中間的な階級に相当する職務を遂行する者」となっております。
○私なりに簡略にした定義
「テクニシャンとエンジニアの両方の能力を併せ持つ者」
とさせていただきました。
自衛隊もまた旧軍と違い「少数主義」をとっていることは知られます。
企業と軍隊とは違いますが、「少数主義」が進む中で「実践技術者(テクニシャン・エンジニア)」は、「企業の士官」として必要不可欠な仕上がり像と言えるでしょう。
文系人間もまた同様であり、少子化が進む中で必要な社会改造であると考えます。
まあ専門家に言わせれば勝手な解釈かもしれませんが、少し雑文を書かせていただきました。
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生産現場といいますと実に大勢の労働者が関わっておられますが、大きく分けて技術者(エンジニア)と職人(テクニシャン)さんが主役となっております。
テクニシャン・エンジニアとは、その「両方の能力を併せ持つ者」と理解されればだいたい正確だと思われます。
昨今の技術革新の波はすさまじいものがあり、かつて旧制の小卒や戦後の中卒の方が担われた単純労働はどんどん少なくなっております。
また人海戦術から少数主義へと、企業のありかたも変わってきております。
そういった中で、技術者と職人の両方を併せ「考えて作れる人」であるテクニシャン・エンジニアは、少数主義の企業経営の中心となる人たちなのです。
港湾や物流の世界では、ロジスティクス・エンジニア(物流技術者)と言われる方々がそれに該当します。
ドイツのワイマール共和国のフォン・ゼークト将軍は、未来の戦争は兵員数が勝負を決める戦争ではなくなり、高い専門能力を持つ士官や兵士による少数精鋭の軍隊により戦われると言われました。
勝負は専門能力とテクノロジーの高さにより決まると考えたのです。
その考え方でワイマール共和国の国防軍を強化したのです。
企業経営においてもその考え方はあてはまると考えます。
今でも人手が必要なことはありますが、今はどの国の軍隊も企業も「少数主義」への道を歩んでいることは間違いありません。
そういった時代の中で、エンジニアとテクニシャンの両方の性格を併せ持つ「テクニシャン・エンジニア」は、「企業の士官」として必要不可欠と言える人たちなのです。
文系人間にも「少数主義」は特に「情報化」により大きく進みました。
しかし私は超エリート主義は正しいとは思いません。
フランスは大変な超エリート主義の教育システムを作りましたが、超エリート主義をとらず連邦を中心に地方分権の教育システムを作ったドイツが、19世紀の間に学問や科学技術でフランスを圧倒した事実があります。
超エリート主義は創造する活気を奪ってしまうのです。
独創が出ても超エリートがそれを潰してしまうのです。
日本は超エリート主義は採用しませんでした。
日本の創造力は現場で生まれている事実があるのです。
少数主義は超エリート主義でも学歴主義でもありません。
厳しい国際競争における実戦を考慮した考え方なのです。
テクニシャン・エンジニアはイギリスから学んだ考え方だそうです。
雇用・能力開発機構の職業能力開発総合大学校能力開発研究センターの、2003年の調査研究報告書NO.111の「高度職業訓練が担う日本に残すべき技能についての調査研究報告書」(ISSN 1340-2390)第4章「高度職業訓練が果たす役割」に、実践技術者の定義が以下のように書いてあります。
私なりに簡略にした定義もあらためて書いてみます。
○実践技術者(テクニシャン・エンジニア)
「科学者・技術者と熟練労働者・作業員の中間にあって、両者の中間的な階級に相当する職務を遂行する者」となっております。
○私なりに簡略にした定義
「テクニシャンとエンジニアの両方の能力を併せ持つ者」
とさせていただきました。
自衛隊もまた旧軍と違い「少数主義」をとっていることは知られます。
企業と軍隊とは違いますが、「少数主義」が進む中で「実践技術者(テクニシャン・エンジニア)」は、「企業の士官」として必要不可欠な仕上がり像と言えるでしょう。
文系人間もまた同様であり、少子化が進む中で必要な社会改造であると考えます。
まあ専門家に言わせれば勝手な解釈かもしれませんが、少し雑文を書かせていただきました。
