2008/3/25 6:29
新銀行東京-無担保融資とは物から人に融資する時代の象徴- 混合経済(mixed economy)
新銀行東京の事件を見ておりますと。「物に融資する時代から人に融資する時代に変わりつつある」と考えます。
無担保融資といいますと、バングラデシュのグラミン(農民)銀行のムハマド・ユヌス氏が有名ですが、氏の哲学を断片的に聞きますと。「人に融資する」という考え方がきわめて濃厚です。
最近勃興しつつあるICT産業やコンテンツ産業等は、かつての重厚長大型産業と違い土地を所有しないで事業をはじめようとする人がほとんどです。
アメリカの多くの新産業も、担保となるような物は何も持っていない人がほとんどでした。
新銀行東京の失敗は人に融資する時代に、物に融資する時代の銀行哲学に縛られたことに大きな失敗があったと思います。
「どうせ担保はとらないのだから投げやりでいいのさ」という考え方が、当時の東京都担当者や銀行経営者にあったのではないでしょうか?
石原知事が怒っているのはそのあたりにあるように思います。
「自分の言った趣旨と違うことをやっている」とおっしゃりたいのでしょう。
工業相手の無担保融資は農業相手とは違うのかもしれません。
しかし当時の担当者が「無担保融資とは物から人に融資する時代にあたりなくてはならないもの。」というきちんとした考え方を持ち、責任感を持ってやっていればあれほど傷は大きくならなかったと思います。
あの東京都元職員と元役員の発言を聞けば、無責任な雰囲気が行内に蔓延していたことはきわめて明確ではないでしょうか?
「人に融資する無担保融資のノウハウ」を、今後新銀行東京が蓄積されることを願いたいと思います。
経済学が「人間の安全保障」を中心に「人間中心の経済学」に移っていることを考えれば、それはきわめて当然な流れだと思います。
新銀行東京が、「人に融資する人間中心主義の銀行」になってほしいと考えます。
(新銀行東京)
http://www.sgt.jp/
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無担保融資といいますと、バングラデシュのグラミン(農民)銀行のムハマド・ユヌス氏が有名ですが、氏の哲学を断片的に聞きますと。「人に融資する」という考え方がきわめて濃厚です。
最近勃興しつつあるICT産業やコンテンツ産業等は、かつての重厚長大型産業と違い土地を所有しないで事業をはじめようとする人がほとんどです。
アメリカの多くの新産業も、担保となるような物は何も持っていない人がほとんどでした。
新銀行東京の失敗は人に融資する時代に、物に融資する時代の銀行哲学に縛られたことに大きな失敗があったと思います。
「どうせ担保はとらないのだから投げやりでいいのさ」という考え方が、当時の東京都担当者や銀行経営者にあったのではないでしょうか?
石原知事が怒っているのはそのあたりにあるように思います。
「自分の言った趣旨と違うことをやっている」とおっしゃりたいのでしょう。
工業相手の無担保融資は農業相手とは違うのかもしれません。
しかし当時の担当者が「無担保融資とは物から人に融資する時代にあたりなくてはならないもの。」というきちんとした考え方を持ち、責任感を持ってやっていればあれほど傷は大きくならなかったと思います。
あの東京都元職員と元役員の発言を聞けば、無責任な雰囲気が行内に蔓延していたことはきわめて明確ではないでしょうか?
「人に融資する無担保融資のノウハウ」を、今後新銀行東京が蓄積されることを願いたいと思います。
経済学が「人間の安全保障」を中心に「人間中心の経済学」に移っていることを考えれば、それはきわめて当然な流れだと思います。
新銀行東京が、「人に融資する人間中心主義の銀行」になってほしいと考えます。
(新銀行東京)
http://www.sgt.jp/
