2006/3/29 5:53
シネコンと図書館の集客力 文化国家(Kulturstaat)
数年前とあるイベントに出席したおり、大手ゼネコンの社員が図書館の集客力について熱く語っていた。
最近の街づくりにおいて悩みの種は、健全な集客力のある施設をどのように誘致するかということだそうです。
その中でシネコンなどは代表的なものであるが、図書館も注目しているとのことでした。
大都市ではともかく、地方都市の場合はそう簡単にシネコンを作ってもなかなか採算がとれないのであり、注目しているのは、「あまりお金がかからず、公共で作ることができ、しかも誰からも非難されない」そのような施設として図書館を注目しているのだそうです。
イメージとしては「図書館を中心にした複合文化施設」というほうが適切だと思います。
その集客力はシネコンに匹敵するのだそうです。
たしかに相模原市の橋本においても、再開発において図書館とシネコンを誘致したようなことがあります。
この二つがあれば、不健康な歓楽街や風俗街になろうとしたとき制御する大きな役割もはたすというのもあります。
また、これは私なりの考え方であります、公共図書館を中心にいくつかの専門図書館を配置することで、都市の個性にもつながると思わました。
フランスのポンピドーセンターなどは、「新しい文化の発信地」を目的とした施設ですが、美術館だけでなく図書館も設置されており、誰でもそこで美術の勉強ができる複合文化施設でもあります。
図書館は地味なものですが、最近のインターネットコンテンツの発展の中でも、まず活字コンテンツの基礎がなければ他のコンテンツへとつながっていきません。
活字コンテンツは職人魂の賜物であり、もっとも低コストでできるものでもありまるからです。
知恵がなければコンテンツは作れませんから、私は今後、公共図書館と共に、専門家が研究しやすい博物館や専門図書館をバランスよく配置してゆけば、集客のみならずコンテンツ産業の発展にも尽くせると思います。
産業の発展には地味な努力が必要があり、派手なイベントや巨大イベント施設の建設は一発の経済効果は高いですが、その中に専門家がじっくり研究できる環境がなければ、「自ら何かを作り出すことができない」施設となり、イベントの誘致に奔走することとなります。
「都市の知恵を生み出す」施設として、図書館はもっとも地味な施設ながら、その低コストは魅力であり、今後重要というほどではないにしても、発展する都市とをめざすのであれば必要不可欠な施設になると思います。
ルネサンスのメディチ家もフィレンツェに立派な図書館を作りましたし、ヴェネチアも出版王国でした。
「自由と文化の高さはコンテンツをうみだす」のです。
横浜なども市立と県立の立派な図書館があり、文化施設も充実しておりますが、これなどは地味な努力ながら、都市の発展に大きく貢献するものであると私は考えます。
(この記事に大量のスパムが送られるため場所を移動をしました。TBしていただいたものがあったのですが消えてしまいますゴメンなさい)
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最近の街づくりにおいて悩みの種は、健全な集客力のある施設をどのように誘致するかということだそうです。
その中でシネコンなどは代表的なものであるが、図書館も注目しているとのことでした。
大都市ではともかく、地方都市の場合はそう簡単にシネコンを作ってもなかなか採算がとれないのであり、注目しているのは、「あまりお金がかからず、公共で作ることができ、しかも誰からも非難されない」そのような施設として図書館を注目しているのだそうです。
イメージとしては「図書館を中心にした複合文化施設」というほうが適切だと思います。
その集客力はシネコンに匹敵するのだそうです。
たしかに相模原市の橋本においても、再開発において図書館とシネコンを誘致したようなことがあります。
この二つがあれば、不健康な歓楽街や風俗街になろうとしたとき制御する大きな役割もはたすというのもあります。
また、これは私なりの考え方であります、公共図書館を中心にいくつかの専門図書館を配置することで、都市の個性にもつながると思わました。
フランスのポンピドーセンターなどは、「新しい文化の発信地」を目的とした施設ですが、美術館だけでなく図書館も設置されており、誰でもそこで美術の勉強ができる複合文化施設でもあります。
図書館は地味なものですが、最近のインターネットコンテンツの発展の中でも、まず活字コンテンツの基礎がなければ他のコンテンツへとつながっていきません。
活字コンテンツは職人魂の賜物であり、もっとも低コストでできるものでもありまるからです。
知恵がなければコンテンツは作れませんから、私は今後、公共図書館と共に、専門家が研究しやすい博物館や専門図書館をバランスよく配置してゆけば、集客のみならずコンテンツ産業の発展にも尽くせると思います。
産業の発展には地味な努力が必要があり、派手なイベントや巨大イベント施設の建設は一発の経済効果は高いですが、その中に専門家がじっくり研究できる環境がなければ、「自ら何かを作り出すことができない」施設となり、イベントの誘致に奔走することとなります。
「都市の知恵を生み出す」施設として、図書館はもっとも地味な施設ながら、その低コストは魅力であり、今後重要というほどではないにしても、発展する都市とをめざすのであれば必要不可欠な施設になると思います。
ルネサンスのメディチ家もフィレンツェに立派な図書館を作りましたし、ヴェネチアも出版王国でした。
「自由と文化の高さはコンテンツをうみだす」のです。
横浜なども市立と県立の立派な図書館があり、文化施設も充実しておりますが、これなどは地味な努力ながら、都市の発展に大きく貢献するものであると私は考えます。
(この記事に大量のスパムが送られるため場所を移動をしました。TBしていただいたものがあったのですが消えてしまいますゴメンなさい)

2006/3/28 3:13
「継続可能な福祉国家」とは? 自然(essay)
最近高齢化社会への道が進む一方で、公共サービスの市場化が進んでおります。
一見矛盾するようですが、方向性としては正しいような気がするのです。
それは日本のような超高齢化社会が、今の状態のままでは確実にくる国が、どのようにすれば福祉を維持できるかということを考えた場合、公共サービスだけではとても無理で、今から「市場化」して、「民間で可能なものは民間で!」という発想でやっていくことにしないと破綻するからです。
市民が比較的安価で、安心して利用できる「ビジネスモデル」が完成すれば、それは公が提供する福祉サービスのかわりになるものだと思います。
しかしその道は困難な道だと思います。
ビジネスモデルを作る前に倒産してしまう企業も続出すると思いますし、一方で民間企業にまかせた結果「格差のある華美なサービス」が前提になってしまい、それへの支援で逆に国費が無駄遣いされる可能性も否定できません。
公共は「平等と安価」が一つの前提となっているからです。
私は「市場至上主義が是か非か?」というイデオロギー論ではなく、「継続可能な福祉国家って何だろう?」とことん今の時期に追求しておけばよいと考えます。
議論のための議論は空しいと思います。
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一見矛盾するようですが、方向性としては正しいような気がするのです。
それは日本のような超高齢化社会が、今の状態のままでは確実にくる国が、どのようにすれば福祉を維持できるかということを考えた場合、公共サービスだけではとても無理で、今から「市場化」して、「民間で可能なものは民間で!」という発想でやっていくことにしないと破綻するからです。
市民が比較的安価で、安心して利用できる「ビジネスモデル」が完成すれば、それは公が提供する福祉サービスのかわりになるものだと思います。
しかしその道は困難な道だと思います。
ビジネスモデルを作る前に倒産してしまう企業も続出すると思いますし、一方で民間企業にまかせた結果「格差のある華美なサービス」が前提になってしまい、それへの支援で逆に国費が無駄遣いされる可能性も否定できません。
公共は「平等と安価」が一つの前提となっているからです。
私は「市場至上主義が是か非か?」というイデオロギー論ではなく、「継続可能な福祉国家って何だろう?」とことん今の時期に追求しておけばよいと考えます。
議論のための議論は空しいと思います。

2006/3/27 5:44
栃東来場所につながった? 心氣体(Olympia)
大相撲は朝青龍と白鵬の優勝決定戦となり、朝青龍が勝利し優勝しました。
おめでとうございます・・・
白鵬関は大関内定ですが、栃東も優勝が13勝2敗であるのに対し、朝青龍、白鵬を破っての12勝3敗は「優勝に準じる成績」であり、本来は横綱に昇格してよいものだと私は思いますが、前半における下位へのとりこぼしはいかにもイメージが悪く、今回は見送られるようです。
来場所まで怪我をせず、地道に稽古をし「前に出る」相撲で横綱を勝ち取ってほしいと思います。
大関千代大海関の相撲も少しずつ回復しつつあり、下位からも期待を持たせる日本人力士が台頭しつつあり、まだまだ日本人力士もやれる気がしております。
昔、ちょっとしたNHKのトーク番組に今の北の湖理事長が出ていて、そのとき「最近期待の力士はいらっしゃいますか?」と聞かれて、「栃東ですね」と話したのが、栃東という名前を聞いた最初だったと思います。
「実によく稽古をしていて、内容もよい」とおっしゃられたことが思い出されます。
そのときの北の湖理事長は「相撲で大切なことは」と聞かれて、いろいろ投げかけられた中で「気力一つです」とおっしゃられていたのも思い出されます。
あの大横綱が意外なものが苦手であることがわかり、微笑ましい方だと思いました。
それを言われた瞬間、「目が本当に怖そうにキョロキョロ動いて」いましたから。
大関栃東関の来場所の健闘を期待いたします。
一気に横綱にあがってほしいと思いますし、それにあたって目標となる基準を横綱審議委員会も示してほしいと思います。
そうしないと稽古のはげみにならないと思いますので期待しております。
ひとこと
東海大相模勝利!
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おめでとうございます・・・
白鵬関は大関内定ですが、栃東も優勝が13勝2敗であるのに対し、朝青龍、白鵬を破っての12勝3敗は「優勝に準じる成績」であり、本来は横綱に昇格してよいものだと私は思いますが、前半における下位へのとりこぼしはいかにもイメージが悪く、今回は見送られるようです。
来場所まで怪我をせず、地道に稽古をし「前に出る」相撲で横綱を勝ち取ってほしいと思います。
大関千代大海関の相撲も少しずつ回復しつつあり、下位からも期待を持たせる日本人力士が台頭しつつあり、まだまだ日本人力士もやれる気がしております。
昔、ちょっとしたNHKのトーク番組に今の北の湖理事長が出ていて、そのとき「最近期待の力士はいらっしゃいますか?」と聞かれて、「栃東ですね」と話したのが、栃東という名前を聞いた最初だったと思います。
「実によく稽古をしていて、内容もよい」とおっしゃられたことが思い出されます。
そのときの北の湖理事長は「相撲で大切なことは」と聞かれて、いろいろ投げかけられた中で「気力一つです」とおっしゃられていたのも思い出されます。
あの大横綱が意外なものが苦手であることがわかり、微笑ましい方だと思いました。
それを言われた瞬間、「目が本当に怖そうにキョロキョロ動いて」いましたから。
大関栃東関の来場所の健闘を期待いたします。
一気に横綱にあがってほしいと思いますし、それにあたって目標となる基準を横綱審議委員会も示してほしいと思います。
そうしないと稽古のはげみにならないと思いますので期待しております。
ひとこと
東海大相模勝利!

2006/3/26 13:00
「西洋の没落」は日本にはあてはまらない! 混合経済(mixed economy)
オズワルド・シュペングラーの「西洋の没落」・・・、第一次世界大戦後その内容よりも、「西洋は没落する・・・」という社会不安を広げ、ファシズムの台頭に大いなる貢献をした書物です。
数年前に日本でも再びブームをおこしました。
ローマ帝国や、大英帝国の衰退の中で、一時代を築いた大国の興亡はたしかに魅力的な説ではあります。
しかし、アジアの場合はあまりあてはまらないと思います。
それは中国の場合を見てもわかりますが、アジアの場合は国の興亡は「覇者の興亡」の歴史だからです。
たしかにモンゴル人や満州族のように、大きなインパクトを与えた民族もありますが、日本の場合、蘇我氏→藤原氏→平氏→源氏→北条氏→足利氏→織田氏→豊臣氏→徳川氏→明治維新→以後「政党」の興亡というように、覇者の興亡により常に国の新しさを保ち、国際的な地位は、古今を通じてあまりかわらないというのが日本の歴史だからです。
政党の支配においても、アジアの場合一つの政党がかなり長期にわたり政権を担当することが多く、政権交代は覇者の交代であり、王朝、幕府の交代のようなものだからです。
それが選挙であれば、武力を用いず平和的に行われます。
つまり、日本やアジアの場合「政党」が新鮮さを保ってゆけば、覇者の交代はあっても没落は容易に起こらないと考えられるのです。
それは「アジア的専制」の、政党時代における有効な活用法ではないか・・・?と私は思います。
油断は禁物ですが・・・
ひとこと
「輪舞曲-ロンド-」本日最終回、本格的日韓合作ドラマとしてはなかなかの出来だと
思います。
東京、横浜、ソウル、プサンの夜景も美しい、視聴率頑張ってほしいーーー!
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数年前に日本でも再びブームをおこしました。
ローマ帝国や、大英帝国の衰退の中で、一時代を築いた大国の興亡はたしかに魅力的な説ではあります。
しかし、アジアの場合はあまりあてはまらないと思います。
それは中国の場合を見てもわかりますが、アジアの場合は国の興亡は「覇者の興亡」の歴史だからです。
たしかにモンゴル人や満州族のように、大きなインパクトを与えた民族もありますが、日本の場合、蘇我氏→藤原氏→平氏→源氏→北条氏→足利氏→織田氏→豊臣氏→徳川氏→明治維新→以後「政党」の興亡というように、覇者の興亡により常に国の新しさを保ち、国際的な地位は、古今を通じてあまりかわらないというのが日本の歴史だからです。
政党の支配においても、アジアの場合一つの政党がかなり長期にわたり政権を担当することが多く、政権交代は覇者の交代であり、王朝、幕府の交代のようなものだからです。
それが選挙であれば、武力を用いず平和的に行われます。
つまり、日本やアジアの場合「政党」が新鮮さを保ってゆけば、覇者の交代はあっても没落は容易に起こらないと考えられるのです。
それは「アジア的専制」の、政党時代における有効な活用法ではないか・・・?と私は思います。
油断は禁物ですが・・・
ひとこと
「輪舞曲-ロンド-」本日最終回、本格的日韓合作ドラマとしてはなかなかの出来だと
思います。
東京、横浜、ソウル、プサンの夜景も美しい、視聴率頑張ってほしいーーー!

2006/3/25 12:53
裁判員制度と精神鑑定について 混合経済(mixed economy)
司法改革の目玉といっていいと思います。
戦前まで日本には一応、陪審員制度がありました。
今回の改革でそれを元に戻そうというのが、目的だと思います。
最近、下関の母子殺人事件における、弁護士の「牛歩戦術」としか言いようのない遅延行為や、精神鑑定を利用した遅延戦術など「弁護に勝つためには手段を選ばない」姿勢が非難を集めております。
それでなくても日本の裁判の遅さは世界屈指であり、これでは国際化の流れに対応しきれません。
本来、法律の素人が裁判に参加することは、法律が煩雑化する中で、その危険性も指摘されております。
私としても、いざとなるとあまり自信がありません。
ただ、日本においては裁判と関わると、一つの人生をつぶしてしまうほど長期にわたってしまうのが、この改革によってスピードアップすることが可能になるのではないかと期待しております。
精神鑑定についてですが、フランスの哲学者アルチュセールは、精神異常の状態に陥ったとき妻を絞殺してしまっております。
「我に返ったら妻が死んでいた」ということですが、彼は罪の意識に生涯苦しめられ、精神異常であったがゆえに、罪を軽減されたことに苦しみを感じ、精神病であれば罪を軽減されることに疑問を示しております。
私はこういった理屈にも、少しは関心を示すべきだと思うのです。
精神病で許されるのでは、殺人を権力が承認してしまう危険性もあるのです。
法律大学院のみならず、裁判員制度によって市民の法律知識が向上することを期待します。
司法書士の身分をはじめとして、裁判がより身近に「国民のためになる」ものであって欲しいとも私は思います。
もし裁判員に選ばれたら、良心をもって仕事にあたりたいと思います。
おしらせ
平成18年度の港湾カレッジの能力開発セミナーは、5月末より開催いたします。
4月上旬には情報をホームページにアップしますので、よろしくお願いいたします。
のんびりしててすみません。
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戦前まで日本には一応、陪審員制度がありました。
今回の改革でそれを元に戻そうというのが、目的だと思います。
最近、下関の母子殺人事件における、弁護士の「牛歩戦術」としか言いようのない遅延行為や、精神鑑定を利用した遅延戦術など「弁護に勝つためには手段を選ばない」姿勢が非難を集めております。
それでなくても日本の裁判の遅さは世界屈指であり、これでは国際化の流れに対応しきれません。
本来、法律の素人が裁判に参加することは、法律が煩雑化する中で、その危険性も指摘されております。
私としても、いざとなるとあまり自信がありません。
ただ、日本においては裁判と関わると、一つの人生をつぶしてしまうほど長期にわたってしまうのが、この改革によってスピードアップすることが可能になるのではないかと期待しております。
精神鑑定についてですが、フランスの哲学者アルチュセールは、精神異常の状態に陥ったとき妻を絞殺してしまっております。
「我に返ったら妻が死んでいた」ということですが、彼は罪の意識に生涯苦しめられ、精神異常であったがゆえに、罪を軽減されたことに苦しみを感じ、精神病であれば罪を軽減されることに疑問を示しております。
私はこういった理屈にも、少しは関心を示すべきだと思うのです。
精神病で許されるのでは、殺人を権力が承認してしまう危険性もあるのです。
法律大学院のみならず、裁判員制度によって市民の法律知識が向上することを期待します。
司法書士の身分をはじめとして、裁判がより身近に「国民のためになる」ものであって欲しいとも私は思います。
もし裁判員に選ばれたら、良心をもって仕事にあたりたいと思います。
おしらせ
平成18年度の港湾カレッジの能力開発セミナーは、5月末より開催いたします。
4月上旬には情報をホームページにアップしますので、よろしくお願いいたします。
のんびりしててすみません。
