禱りの糧

管理機の刃の記録
外刃を二枚外す
記憶は数分で消える脳みそになった













稲作はやれば・やるほど・難しい
毎年天気が違う

カレンダーでイベントを行うとか
工場で決めた生産予定操業するとかとは違う

雨降り出した
困ったな〜今日の作業中止だ
「あたり前田のクラッカー」なんて「てなもんや三度笠」を思い出す

予定は未定
まだ7日猶予がある
日が暮れたので・・自宅に帰る

指示する社長・俺
従う社員・俺

気楽だ

子供の日だった
・・・
今は種降ろしの季節





人間が少なかった時代は森は豊かで
海岸は貝やエビ・カニ・小魚でひしめいていた

川は川で内陸住民の私は、ほとんどのタンパク質は川の魚で済ませられた
昔の話だ

幸いなるかな
そんな時代を過ごせた事

夏休みは川で遊ぶ
山で蝶々を追いかけた

今は昔の物語・・やがて水さえ途切れるシステム
水道局職員はただの雇い人・・

だから・・どんな水田・田圃でも見捨てない

きっと・・すぐ・・こんな弱小田圃も・・宝石になるだろう

浮かれて観光している場合でない

おにぎり一つ・・望めない時代が来ている

現場の声だ

今日は残っていた田圃の田起こしを行った
雨でドロドロだったので、乾くのを待っていたが・時間切れ
まだ水分多かった
でも「一安心」
トラクターを洗浄して苗床準備に全力意識を向ける

世の流れや慣習は農事には関わりない
雇わない・雇われない方針は大切にしたい

食べてもらえるお客様が、まだ玄米ありますか？
と連絡が来た
「まだあります」と返事した

宣伝しないから本当に必要な方だけに発送する
「それでいい」

昨年と比べると、今年は耕作予定面積をずいぶん減らした
人間欲を出すとろくな事がない

桑原・桑原
無農薬で主食栽培する事の価値・・ある日理解してもらえると信じる
やがて皆様痛みと共に「そうなんだ」と理解するだろう

今年の4月1日から水道水の法律が改正された
残留農薬の基準が緩和された数値になっている
おかしな改正
何かおかしい？

常の常なる繰り返しの日々は幸いなり

稲の苗箱を並べる日まで１０日となった
早過ぎても・遅すぎても良くない
形を整えて、使える準備を始めた








一年を一日とすると・・今の季節は午前１０時くらいか？なんて
夏至の頃はお昼に当たる

漠然と未来を思案していてもむなしいと思う
近い未来に喜びを形にするには、半年前からの地道な準備が必要
「米が欲しい・・」
そうして種蒔く人に・種を与える存在にお辞儀する

夏遊んでばかりいたキリギリスは冬が来て食べ物が無い事を知る昔話は怖い
「考えるな・・苗床作れ」声なき声は励ますぞ

詩的に季節を楽しめば　土埃は　私の誇りのあかしなり

5月になった
刻々と稲の種蒔きが近くなる

さ〜作業だ
こちらの敷地に大きくはみ出して熟している「サクランボ」をまず食べた
味がバラバラ？摘果していない庭木なので小粒
でも「当たり」の実は甘くて渋くなく、子供の頃の記憶を呼び戻す
サクランボは、もいで食べるのが常識の時代だったな〜







共同作業の水路整備の行事を終えて屋部圃場に行く
初期草刈り開始


友人も献身的に応援してくれた
2時間限定は身体にもいい
がむしゃらなハタラキは害





浮浪者か？と思うような田圃だったが
散髪したらか・・すっきりした
ありがとうございました
今日はずいぶん働いた（笑い）

倉庫の片隅で水が引かない問題解決に水路を掘り起こした
家主に相談なし
自由気ままが契約条件
快適に使えた方が地主にも私にも良い
どこにそんな腕力があるのか不思議だったが・・
溝掃除の日だったから土木のハタラキが来ていたかも





上の土を剥いで見たら・・なんともお粗末な工事していた
原因は１５年前の取り敢えず工事だった
（対策は相談してから）と考えて帰宅した

今日も又・・あそこを使ってくれ
ここも作り手が居ない
なんて誘われたが、即座に手を横に振る

因縁の不動産業者の圃場は宅地化するから終わりと思っていたら
（私の為に・・）隣の「磯の澤酒造」所有の田圃を買ってまでして同じ面積にするようだ？

しかも土木工事して高さを揃えて作りやすい田んぼにするらしい
「うそでしょ」

利益優先の不動産会社がそこまでして来るなんて・・信じられない日だった

そして景色が変化した５月が始まる