禱りの糧

今日は餅米の苗箱を育苗場に並べた
長さ約２メートル幅１メートルくらいで面積は少ない
多分田植えが始まる頃にはお世話が出来ないので作戦を練る
周囲を深く掘り水槽状態にした
水路の水をかけ流しにしておけば遠方の圃場に出掛けても安心出来る











矢のように時は流れて行く
人もみんな老いてゆく
果樹農家さんも・野菜農家さんも・今まで空き時間に応援してくれていたベテランさんが高齢の為身体が動かなくなってしまった為に困っている
「農業衰退待ったなし」
困るのは農家以外の人
輸入が止まる事態になれば、かつての八割農民だった時代の方がまし

私なんかは今でも若手の部類になる

「考えるな・・稲作れ」と自分が自分に激励する
不労所得は魔物・・

日が落ちるまで田んぼで過ごすは幸いなり

宝は土の中に埋もれているもんだ
「山は登るものではない」「樹木が育つ場所」神聖なイノチの泉の源泉だ
掛け流し出来るのも森林のお陰・・
山の神は怖いぞ〜
「人立ち入るべからず」

多分能天気な人は、遭難するだろう

今日は餅米の種を土に降ろした
終日小雨が降る絶好な日だった









今日の「ヒノヒカリ」苗の様子





足音を立てて食糧不足が現実化して来ている
物見遊山で楽しみを楽しむ時代は終わっている
ある日・・おにぎり一つを食べられる事がどんなに有難い事かが理解出来る日が来る
そんなに遠い日ではない
小麦関連の輸出出来ない国・干ばつで作付け出来ない国多数
いざとなったらあの大国は日本を見放すだろう

田舎の片隅で一人無言で種を蒔くのは、自分の為だ
（豊田市で水路の底が抜けた）まず工場の水を人工ポンプで助けた
田植えしたばかりの水田は見捨てた
そんな世の中・・
誰もその結果が予想出来ない

踏まれても・踏まれても・起き上がる稲の逞しさ
イメージ以上に米は私に力を与えてくれるなり

「もう・よかろう」と赤子の保護網を取る
現実作業は大変だ
止めピン多し
抜いたら戻す作業で時間は無情に過行く
感情を停止する訓練が出来ているから・・つつがなく終わる
道具を整理して軽トラで帰宅・・12時だった
お昼は暑かったから、蕎麦を茹でて食べた





今日は日曜日・・
向かいの中学校は昔なら・・運動会
今は「体育祭」だそうだ？紅組・白組・緑組・・勝った・だの・負けただの
彼らの競わせて洗脳するやり方は基本変化なし

「死んでも墓と家の往復だろうな」なんてつぶやく

今・そこ・に、飢えは迫っているのに・・・・
なんで他人と競わないといけないのか？
」







水浸していた餅米が芽吹く
明日は土に降ろしてあげよう
自家用だ
二粒蒔きで、出来ただけだ
販売予定はない

防虫ネットのお陰で今年は鳥の被害が無くて、欠株が見られない
そろそろ網を取る時期に来た
毎年ひどい目に遭いながらも、自分なりの栽培方法を見つけて来た
神様も仏様も見守るだけ
手を使い・足使いは私の手足のみ
（筑後弁はこの土地の言葉・・私が早口で語るとみんな理解出来ない）
誰でもどこでもこんなやり方は少ない
結果が良ければ、それでいい






手潅水は大変だが一枚・一枚確認しながらだから漏れがない

「先祖の方々ありがとうございます」
麦刈りの季節に空を見ていた私に、ひばりが唄う
ピーチク・パーチク・チ・チ・チ〜
スーッと降りてトコトコ歩くのを憶えている
巣を隠す為だが、程なく麦は刈られて巣と卵は現れた

良い時代だったな〜
過ぎ去った時代はもう来ないのだ

本日は晴天なり
本田準備しつつも・・２時間おきに潅水作業する
嘆き感情は動かず・・「母」の教え

文句なしの自然農法農家の苗床で鴨が遊ぶ
苗は踏まれて・鍛えられるなり

















つつがなく・・今日は終わった
毎晩予定表と実績作業を見比べる

それはそれ
成るようになるさ

地方には・・苗植えたが、水路の底が抜けて乾く田んぼを眺める記事もある
そうならない為には・・自前の水源は必要だ

「ま〜ま〜」
水は上から下に流れるのだ
気を落とさない様に暮らそう