禱りの糧

記録・
倉庫の半分を使用していた製材所の最後の日だった
午後リフトを引き取りに来ると伝えられた

掃除が出来ていなかったので・・洗う
水場に移動しようとしたが、鍵が見当たらなかった？？
はて・・
仕方ないので軽トラに高圧洗浄機とタンクに水を積み駐車位置で洗車した
黒々とした埃が流れて行く


午後２時依頼を受けたトラックが来た
積み込まれて・・去って行く
私の一つの時代が終わった事を感じる











積み込みが終わってリフトにバイバイしていたら・・運転手が笑っていた
笑う・・良い風景だった

今日の残り時間は晴れているので草刈りに行く
「腕力不足」と嘆くが、「鍛えれば戻る」を言葉にして草刈った

朝強い雨
午前中雨残る
今日は昭和天皇の誕生日・特に激しい作業はしなかった
半休日とする
機械任せの粉ひきくらいか





畑はびしょびしょ
水を欲しがっていた作物は歓喜の様子
キャベツ・・初収穫した
硬くて・重い上等なキャベツ
いつも草を取る大家さんに一つ差し上げて・・お礼
小さいのを選び・私も持ち帰る
家人はキャベツ嫌いだから・分割して・４〜５日掛けて刻んで食べる事にする

農薬無しでも・染みなく・傷なく・虫食いがないキャベツ
営業用でなく、作りたいように、作る事が出来る環境に感謝
「買えばいい・・」でもそれは幻想
石油は自給出来ない・・電気・ガス・高度な電子機器・・恩恵に感謝すればいい

出来る範囲で・・出来るだけ私なりの世界を拡げたい




「農家にとって、刃物は大切」
帰宅してキャベツを刻んでいただく
美味しかった

引っ越し作業を見ながら、ジャガイモの世話をする日だった
「カメラがあるならこの花を撮って」と大家さんが声を掛けて来た
一株だけ買って来たのが咲いたと喜んでいる

高齢なのに、（喜び）の感情を保っている事に私は喜んだ








肥料不足の葉の色をしているジャガイモに堆肥を施す
数年モノ
畑の野菜残渣や雑草が土のようになった堆肥だった



今日は終わった
帰宅する
ミレーの生涯を解説した動画を視聴した
「人はなりたいようにはなかなかなれないのだ」と語る番組
歴史画家になりたかったミレーだけど、農村風景画家の評判が一人歩きしたようだ
「晩鐘」

４年ほど同じ屋根の下で暮らして来た製材所さんが、今日は機械をすべて回収して行った。
ウッド・ショックでこれから日本国産材の需要が高まるかも知れないのに、残念に思う。
後継者が居なくて経営者自身も高齢となり力尽きたのだろう。
私が使える敷地は増えたから、前向きにその広くなった空間を有効に使う事を考える。







去り行く人、訪問してくる人・・
動かない人いろいろだと感じた。

朝のストレッチ
ベニヤ板塗装
砥の粉を払う



ホームセンターで買った床用水性塗料を塗る








彼は右手・右足が不自由・・
２年ここに通って来ていた
５月から次の職場を求めている・・
「幸いあれ」

どんどん機械が消えて行く


床下で生涯知られる事なきベニヤ板
この一枚は、偶然テーブルとして表舞台に、姿を現す
下地は大切
余興で作業台になったのも、ご縁・ご縁・ご縁だ

くどい書き方だが？・・
私は下地材人間
友のようなもんだ

凡人も磨けば・・いつかは「美味しい食卓に用いれられよう」
聞き流す・読み流すは良い