道すがら・・近隣の農家さんの圃場を見る
日に日に倒れて行く稲に気持ちが弾まない
今年はこんな風だったけど「来年こそは・・」と種を蒔くのだろう
自分の圃場を見る
倒れていたがほぼ起き上がった
苗の時から・・踏まれても起き上がる
目的である「実を残す」と、共に言い聞かせるように育っている
農業はどんな作物であれ種蒔きから収穫までが非常に長い
土地と人の掛け合い・励まし合いで成り立つ
食糧の安定供給は想像出来ないくらい難しいらしい
今・・ほんとに一瞬だけの出来事のようだ
工業製品や諸々のサービス業のテンポとは比較不可能
仮に無事収穫出来ても、その時「商品」として売れるかは保証がない
多く作り過ぎても消費者の胃袋の大きさはそんなに変化しない
世的にそんな事を考えていたら「理念」がねじれて来る
そうじゃない・・好きな事して毎日暮らせる事が大切
大地に根差して暮らさないと、大風が来て吹き飛ばされるのだと
(どこ吹く風)と生きる事が肝要
幸いな事に、そんなスローテンポに合っている・・
今日は賞味期限日付け印刷ミスの修正で、一日の大半を費やした
月末最後の日にクレームが来て見つかる
なんもかんも放り・・夕方5時5分前までに納品し直し終了する
そういえば・・10月1日から又新しい生活が始まるのだろう
(明日は草刈りして田んぼ避難するのが良いだろう)
米は飢饉に備えて「三年備蓄」していた時代があったようだ
そうして「お救い米」として活躍した事が、文書に残されている
お握り一つ食べられない事態が、来ても・・来なくても
私は見た目変化のない仕事をしている事を誇りにしよう

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