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長く三輪車の夢を見ていた
気持ちはトラック運転手時代の
あの開店前に配達完了しなければいけない緊張感だった
午前8時では遅すぎる
店が開く前で、リフト係が来る前は早すぎる
前日の夕方行き先が決まる
広島か?
鹿児島か
長崎か
送り状片手に荷物を積み込み出発する日々だった
何故今朝は三輪車なんだろうか?
荷物はアルミどぶ漬けの鉄骨資材だった
満載でパワーステアリングでないハンドルは重い
舞台は夜明け直前で田んぼ道の片端で時間を待っていた
右端を通常の宅配便の車が迷惑顔ですり抜けて行く
真ん中より右に停車しているから彼らの車は脱輪寸前だった
あれ、申し訳ないな
そう思っても重いハンドルは動かなかった
改めて運転席を眺めると、ハイテク戦闘機みたいに高度な表示板が並んでいた
前方の道路は人の腸を思わせるほど曲がっていた
なるほど。
これなら四輪でなく
三輪車でないて無理かなと、思った
目を覚ました。
三輪
三角
いろんな事を連想ゲームみたいに思考する
実生活に何の役に立つのか?
四角四面な普通の人なら価値がない夢だろう。
三角と四角で構成されたエジプトのピラミッドなんか、人類最大の無用の産物みたいにされている
使い方の説明書は消えているが、現物はその場所に確かにある
しかも、今では国家を動員しても建設不可能らしい。
作り方の説明書もない
有るのに
無いに等しい
世の中を回しているのは三つが多い
司法・行政・立法
色は三つで構成される
カメラの三脚がもし四脚だと非常に使い辛い
山には三角点
測量の基本
三角が基本
四角族と三角族は役目が違う
それを語るなら
五角族もいるし
蜂や水のやからは六角族になるだろう
トラックの車輪の話しから様々なこの世のカラクリを模索するのは有効だ
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