禱りの糧

今日は午前中工房内の棚を作る
収穫作業の効率化を模索している

頼りの精米所が被災して１０月の状況が不明になった

本来は何でも自分でやらないと何が起こるかわからない時代だ

午後曇り
日差しが弱いので田の草取りをする
ゴロゴロと遠雷の声

引き金となる稲妻が走らないので、雲は厚いが雨は降らなかった

交流電気の発明者の二コラ・テスラは天才だった
黒く厚い雲が上空に漂っていても稲妻が走るまでは雨が降らない事実を観察して数々の発明に結び付ける
現代は詰め込み暗記の時代・・
田んぼで雲を眺めている時間は無駄と唱える

青白い四角い箱に導かれ・・
好まない場所に連れて行かれる時代

競争が好き
誰よりも私が上手
なんて好む人とは居場所が違う

田の草を取るとお金になるか？
あんまり違いはない・・
米は江戸時代に較べて極端に安い・・
経済感覚にズレが出来る
世でもてはやされるまともな神経を持っていたら到底出来ない仕事だろう

シンとした田んぼの中
「江藤さ〜ん」「ありがとう」
そう聴こえた

「・・？？」


コメント
2017/7/31 22:16
江藤さん　いつもありがとうございます


2017/8/01 5:25
「・・どうも」

昼下がりに思い出す

少年時代の夏休み

良い時代の夏休みにありがとう

青い空に、もくもくと立ち上がる入道雲

朝はラジオ体操

朝から川で水遊び

どこもここも子供ばかりだった

団塊世代には属していないけど

まだまだ子供はうようよしていた
宿題？

夏休みの最後の一週間は宿題の日々

夏休み日記は古い新聞の天気予報が頼り

今ならネットや新聞で非難されそうな事も当たり前

うなぎは捕まえる魚

夜明け前の仕掛けを引き揚げる時のドキドキは忘れられない


覚えるべき事は少なかった

暗記は出来ない頭をもらっている
手と足が覚えれば事足れり

覚えが悪くても

まだ生きている

不思議だ

勉強は誰の為？
そんな理屈を言われた事はなかった


探そうにも子供の居ない川は寂しい

木登り危険
登っても良い大木は無い


大も小も川はコンクリートの排水溝に化けた・・

つるりとした大河に、竹やぶはどこに行ったと訊ねる

魚はどうしているだろうか

穴から顔だけ出しているうなぎの寝床は無い

ところで勉強した人達は６０歳を過ぎてどんな生活をしているのだろう


今の少年が６０歳になる頃川はどんな姿になっているのだろうか？
わからない
コンクリートの寿命は６０年くらいだそうだ

ローマコンクリートは２０００年保つ
現代コンクリートは人の寿命くらい・・

団塊の世代が作った都会の寿命は近い

「穴掘るに掘れない」人・・さてどうするのだろう
仮想現実で暮らすつもりか

月末・・
今日は内職をする
暑い日だった


杉板の節穴に、枝で作った駒を埋める仕事

私が借りている製材所跡に目を付けた現役の製材所が、機械を持ち込んで来た

穴を埋める基準は施工する大工になったつもりで決める

自然木を使う家は、施主もそれなりに知識を集めて理解しないといけない
化学樹脂で固めた材料のようにはいかないから隙間も空く

湿度で伸びたり縮小したりする・・それが自然なのだろう

田植えや稲刈りの時期はしないし出来ない
思い出した頃時々材料が来る・・通勤時間がないのがいい




加工代金は一枚いくらかまだ決めていない
相場があるはずだろう
数がこなせない仕事



休憩していると雀が来る
可愛い

かの砂漠の民は故郷を追われて旅をした

乳と蜜の流れる地を求める

東の果ての地は乳は流れていなかったが、水は美しく豊かだった

どこも清流に満ち

花は四季に溢れていた
砂漠の民は呟いた

ここがいい

暑い日

無事に眠りにつける

冷たい水を被りながら
ふと思った

23:02

6：22
目を覚ます
寝坊か？
起きる直前見ていた物語をメモする

警察か自衛隊かわからない装甲車両の中で先輩らしき人が語る

ゴキブリは追い掛け廻しても捕まらない

特定の場所にゴキブリシートを拡げて待つだけで良い

なるほどと聴いていた
時期が来ればくるくると丸めるだけで済むらしい

なるほど自分からシートに飛び込むのだから手間が要らないのか

家の中に全面的に殺虫剤を振り撒いたら残る虫も残らない

選別の必要がないから罪もない

ゴキブリは例えなのか・・
夢だ