禱りの糧

月末になった

今日の圃場は久留米山本町
コンバインは昨夜積み込みをしていた
乾燥を委託している精米所に中古の紙袋を届けた
現場で一枚ずつ目視で破れや破損がないか確認する

久留米市内で二軒玄米を配達して圃場に向かう

空気がさわやかだった

記録で西の方角を撮影した

水田跡に蒔いたほうれん草が本葉を拡げていた
私の田んぼにはまだ稲が立っている
１０時半取り入れ開始・・


２時半に終了した
昼の休憩はそれから・・
単調なレバー操作の日だった





今日取り入れた籾を運んでくれた人に感謝します・・ありがとう


作業中稲の穂を確認して・・根本をずれないようにコンバインを操作していたら不思議な感じになった

風でゆらゆらと穂が首を振るこの穂は・・一つ一つの籾の粒は一体何回首を振り
空気の栄養を吸収しているのだろうかと思った

枯れていない植物だから生きているのは間違いないのだが、風と協力して躍動しているようにしか見えなかった

実際よどんだ空気の場所の稲は顔色が悪い
何年作付けしても良い米の取れなかった圃場は昨年で終わりにした

活動している稲は活き活きしている

首を振り身体を揺らして育っている稲は食べても美味しい

あんまり当たり前過ぎて見逃していた

昼間は動き・・夜は静かな空気の環境が一番よく育つ

植物がそうなら・・やはり人間もそうなんだろうと思った

今日はかませ薬局北側を取り入れした

午前中雨の予報だったので朝７時半よりエンジンを回す

脇目もふらず四隅を刈り取り
その後機械を走らせた

まわり刈り取りをしていると、いつものおじさんが親しげに話し掛けて来る

一人でやってるのかい？

笑いながら

そう

と答える

何気ない会話に百姓仲間の省いたやり取りが面白い

嫁さんは？

うん居ない

不思議そうな顔が面白い

結局雨は降らず、今までで最高になる取り入れ面積を記録して５時のチャイムを迎えた

北側は全部終わってしまった

籾の運搬役の手伝い人があきれていた


隠れている低い田んぼにここも？

と言って詐欺師のようだとからかう


途中で右側の石垣に飛び出した石が一つあって、エンジンカバーが変形するトラブルがあったが、仕方ない

エンジンにまで変形しなかったのが良かった


シーズンが終わったら板金屋になって叩き直そう

鷺が声にならない鳴き声で笑う

作業は順調なのが救いだ

毎年トラブルのない年はない

気にせず前進しましょう

今日の取り入れ三反五畝
贈答品の店近くと中学校北・・終了



自分の圃場取り入れ二日目だった・・

根も茎も頑丈なのに全体に姿が傾いでいる

実が充実していて重いので倒れないけど斜めになっている

藁の量に比べて袋がすぐ満杯になる

イメージのように秋が来た事を感じる

おそらく味も今までで一番美味しいと確信した日だった

無肥料・・無農薬

そして限りなく広い苗巾

「個の能力」を限られた面積の中でどれだけ表現出来るかが楽しみになる

そんな実験場を与えられていることもすごいと感じた

今日から自分の稲の取り入れを開始した
例年より３日くらい遅い

８月の頃の長雨の影響で稲の開花が１０日近く遅かったのでそれを考慮すればまだ早いと判断するべきだろうが最近の晴天でもう熟したと思って開始する

午前中は他にやるべき事が多くあり少し焦る

お昼に自宅で味噌汁と白米のご飯を食べてまず育苗場西を収穫した

精米所に取れた籾を運ぶ役割を最近仕事の少ない石屋さんに依頼した

稲刈りはしたことがないというので心配したが、職人なので動きは良かった

籾の袋は石材より軽い

腕力は抜群だから安心出来た

作業していて他人の稲刈りの時と音が違う

藁が少なくて実が袋に入る音が違う

自画自賛になるけど、私がイメージしている収穫の音がする
雑草が生えていないから刈り取り時のトラブルもなく理想的に今日の面積を終わった

初日の圃場は水が綺麗なので別扱いにしてくださいと乾燥場の主人に頼んでいる
上流に他人の田んぼのないここだけの水で育って余計な情報が混入していない

私の場合全部無農薬栽培で、他もそうだけど・

限りなく水路が専用の場所は少ない

湧水や井戸の水は最高だろうけど、現実には無理がある

５時前４分で今日は止めた

夜明けを待ち田んぼに出る
育苗場に着くと雨が降りだした
朝焼けの景色に雨が降る


西の空を見ると虹が掛かり始めていた
しばらく見ている内に左右が繋がる

朝に虹は久しぶりだった・・
見ていてうれしくなった






折角乾いた掛け干しの稲が濡れるのは惜しいので藁の頭に黒マルチを掛ける
気休めにしかならないが重さで倒壊の可能性があるので何もしないよりはいい
不安定な天候なので取り入れ初日は明日からとした


今日はコンバインの修理と整備の日とする


追記
午後・・明日は竈の神様「荒神様」の日と知る
かまどが無い家だからせめて薪ストーブの掃除をして火を入れた
焚けば暖かい・・

明け方の夢は現実となる
敬愛する人が自宅に来ると告げるので・・
「掃除しますから」と少し待ってもらった・夢だった

いつ敬愛する方がお見えになってもいいようにすべきなのだが・・
（ずぼらな）私は反省した

このように夢は・・夢物語でなく
現実の暮らしの「助け手」となるを知る

ストーブの暖い雰囲気で幸せな夜を迎える