「植え込み」最終日
一番扱いの難しい圃場の田植えをする
水を入れても田んぼの面の高い所と低い所の差が膝くらいまである
作業し易いように中央の畦を持ち主が取り払ったせいだそうだ
都会に住んでいて貸す目的でそうしたようだが使えないので長く放置されていた
過去に次々に借り手が変わり、誰も良く出来た試しがないと隣の田んぼの婦人が話していた
その代わり雑草が毒抜きしてくれているので私のような方向性の稲作りには向いている
広くまばらに苗を植えて雑草対策に成功すればとても良いお米が取れるだろう
水質もいい
元々農業用水路は保護されていた町だが、近年下水道が敷設されて生活水の流れ込みは減っている
山の取水堰から流れてくる水は6月中頃から9月の終わりまでで、秋から春までは水路は涸れている
朝の内一人で田植え機を運び込み、苗を積み込んで圃場に運ぶ・・
一人で植えて・・一人で刈り取る人も多くいる
最後の日はそうなるのかな?と思っていたら
10時になり大澤さんが手伝いに来てくれた
苗の受け渡しは二人がいい・・ありがとうございます
過去農家が子沢山だったのは子供でも一人前の仕事が出来て、労働力として多く産んだ側面もある
そして子供の頃から実務に慣れた人が、都会社会に出てからも日本を支えていた
先日の田植え会でまごまごしている親に早く覚えた子供が「植えなきゃお米取れないよ・・」と促していた場面があった・・笑いを呼んだ
子供は覚えが早い・・
私も所有する田んぼは一枚も無いが、三輪車に似た田植機で遊ぶ幼児みたいなものだ
4時に植え込みを完了して5時半まで田ずらを観察しながら長い板を打ち込み水面の均等化を図る
見かけは一枚だが階段状の田んぼにしていった
育苗場で久しぶりの夕日を見た
なんだか肩の痛みが少なくなった・・


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