昨年10月から、わが社に勤務するベトナム人社員たちのサポートを行っている。
日本語教育もそのひとつでいろんな教材を作っている。
彼はベトナムでも優秀なハノイ工科大学の卒業だから、学力・技術力といったポテンシャルは申し分ないものの、やっぱり日本語って得体のしれん摩訶不思議な言語やからね。
日常、彼らと接していると、その純朴さ無垢さに感銘を覚えるときがある。
たぶん、育ちがいいんだろな、と感じるんやね。
ちゃんと挨拶ができる。
ちゃんとお礼が言える。
そんな些細なことでも、今の日本人が忘れてきた大切なもんを感じるんよね。
さて、日本語教材のネタ探しに使っているのが、VIET JOというサイト。
ベトナムの最新情報を配信しているサイトで、故郷を離れて暮らす彼らにとってもいい教材になる話題がちょくちょくある。
んで、今日のニュース。
https://www.viet-jo.com/news/social/200205082811.html
12歳で4万円のお年玉。
親も47万円をぽんと出す。
ベトナムの状況を考えるとかなり裕福な家庭であることには間違いない。
ふと、思い出した。
10年ほど前、アジアの若手人材育成事業にちょっと絡んでたとき、日本で言う優秀な学生との違いを感じたんやね。
それは「使命感」。
彼らの考えるエリートとは、世の中を良くしなきゃならないという使命感に根付いている。
だから、ちょっとした心遣いも自然とできる。
エリートだから偉いんだ、という特権階級意識とは対極にある気高さだ。
何が上級国民だ、なんて思う。
ほんまにこの国は間違った方向に歩を進めている。

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