何やら朝から芸人の突然の引退表明とかでニュースの多くの時間が割かれている。
くだらんな。
もともと嫌いな芸人だし、芸人と暴力団の交友なんてのも珍しい話題やない。
そもそも戦後の吉本と山口組との関係なんてのは衆知のことだ。
読売巨人軍を作ったのも、力道山をスターにしたのも吉本だ。芸能、スポーツ、何にせよ「興行」てなものは、それを仕切る地回りのヤクザから広域暴力団まで縁深いものだ。それは縁日を仕切る神農から変わってない。
滑稽なまでの涙ながらの茶番会見。そもそも個人のメールを吉本が何故入手しとるのか、捜査当局から如何なる理由で吉本サイドに伝えられたのか、変な胡散臭さは付き纏うものの、どーでもいいこっちゃね。
もともとこの芸人の“笑い”は好きではない。
“笑い”というよりも“嗤い”と言った方が良いかもしれない。
卑劣な“嘲り”を感じるのだ。
弱者が、身を守るために自分より弱者を嗤い物にするような卑劣さだ。
子供たちの虐めの構造にも似てる。
クイズ番組だって、本来は教養番組になり得るはずなのに、この芸人の仕切る番組は、無教養な若者を嘲る醜悪なものだった。
風刺の根幹にもなる“嗤い”は本来、強者に向けられるものだ。
弱者を嘲ることでは決してない。

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