今朝、車の中でラジオを聞いてた。
思わず、ははん、と笑ってもた。
農林水産省が、海外の日本食レストランへの認証制度を導入しよとしたけど、海外から反論があって、特にアメリカなんざ、「スシ・ポリスが日本からやってくる」みたいな反応やったらしい。
んで、公がせんと民間レベルで、なんやら推進はするらしい。
まー、役人も政治家も吞気なこった・・・・、
なんて思いながら、そういや、ニューヨークの「East」って料理屋で食ったサバの塩焼きは最高に美味かったな、って思いだした。
たぶん、ここです。渡米の際にはぜひ。
↓
http://www.yelp.com/biz/east-japanese-restaurant-new-york-2
だけど、確かにひどい料理もあったなー。どこの国の料理かわからんのんとかね。
こんなこともあった。
ジョージア大のマイク・フェラーラのホームパーティーに招かれた時、マイクが満面の笑みを浮かべながら怪しげなボトルを僕に手渡したんやな。「SUSHI SOUR」と書かれたそのボトルには、昭和初期を感じさせる寿司職人のイラストが描かれてあった。
マイクは、「いいものを見つけたんだ。これで寿司を作ってくれ」と頼むんだけど、成分を見ると「Sesame Oil」とある。なんでぇ、胡麻油やんけ、てんで、マイクに「寿司サワーはライスビネガーなんや。胡麻油じゃ、寿司は握られひんで」というとえらくガッカリしてたっけ。
そんなこと思い出しながら、だけど、日本料理ってなんなんだ?とも思った。寿司? 天婦羅? 蕎麦?
だけど、韓国にだって海苔巻きはあるし、魚の刺身とかだって中国からのもんだろう。天婦羅の語源だって、ポルトガル語だかスペイン語だろうし、韓国の冷麺は蕎麦粉だ。ましてや、穀物を粉にして麺なんていや、古今東西あるもんだろうしね。
日本で卑弥呼が亀の甲を焼いて占ってた時代に、中国では全身麻酔の外科手術が行われてたってことを考えると、当時の日本が後進国だったのは明白で、料理ひとつにしても、ほんまに日本のオリジナルなんてあるんかいな、と思ってしまう。
大阪にしても“天下の台所”だの“喰い倒れ”だの言われるけど、実際、大阪に各地から美味いもんが集まってきてただけで、大阪オリジナルじゃないんやろな。広島焼がお好み焼きに、明石焼がたこ焼きに、讃岐饂飩が大阪の饂飩に変わったみたいにね。うまーく他所の名物を自分とこのんししてんだろな。
日本だって同じだろな。この国は、いろんな国の連中が流れてきた。
んで、色んな文化や宗教が流れついたんやな。
色んな民族が共存するために、「大きく和する=大和」という統治国家が生まれ、八百万の神を認めることで、みんなの「神」を尊重した。
色んな国の料理だって入ってきては、色々アレンジされて今に伝わってんだろな。
そう考えると、「和食」ってのは、言いえて妙やな。
なんでもあり、っちゅうこっちゃね。
僕にはその方がしっくりくる。

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