かれこれ10年近く愛用してたカバンの取っ手が壊れちまいました。
結構愛着あるカバンやねんけどなー。以前も同じ場所が壊れてそのときは自力で修理したんやけど、今回は部品が見当たりませんねん。
このカバン、いわゆる「パイロットケース」と呼ばれるものです。
これは1996年に神戸・元町で買うたもんです。
この手のカバンとしては2代目。
初代は、1989年に買うたんやけど、1996年に深夜のファミレスの駐車場で車上荒らしにあって盗まれたんやな。わずか15分で数台が荒らされるっていう手口やった。あのときもショック大きかったよー。何せカバンの中には、次の日に印刷業者に渡す百数十ページ分の原稿とレイアウトが入ってたんやからね。
その当時は、今ほどパソコンが進化してへんかったから、レイアウトなんざ、ページごとに手書きで作ってた。その書物の中身は読む奴が読んだら、それこそその種の書籍として他の追随を許さんもんやというぐらいの自負はあったけど、金目当ての物取りには何の値打ちもないもんやった。
「原稿だけでも返してくれ〜っ」
て感じやった。結局、その日は警察の調書をとられてから、職場に舞い戻り、徹夜で原稿を作り直した。幸い最終原稿のひとつ手前のバックアップがあったから助かったっけ。
それで、今のカバンを買うたんやな。
ベニヤ板に革を張った頑丈な作りやってんけどなー。ロックのバネは二つとも随分以前に切れてもた。角の革は剥がれ、ところどころベニヤ板も折れて革で辛うじて繋がってる状態やった。
それにしても痛いなー。

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