■アクトトレーラー
ティタノマキア−新しき神と古き神の戦い。
その名を冠したゲームが、人々を侵食していく。
「助けられたら、お礼をするのは道理。ついていく」
人にあらざる少女は、神の力を封じる鍵。
モノだった少女が、絆によって人の心を得る。
「新しい世界を支配するのは神ではない。進化した人間さ」
人である女が求めるのは、全能の支配者。
狂信的な理想が、世界を情報の海へ変えていく。
「モノごときに情をうつしたキミに、破壊する勇気などあるのかな?」
そして、ひとつの決断が新たな希望となる。
トーキョーN◎VA The Detonation
『ティタノマキア』
これは、新しき神である電脳使いと、古き神である電脳神の戦い。
■ハンドアウト
各キャストには以下の設定がつくことになる。キャスト作成時に注意すること。
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バサラ:退魔師
シナリオコネ:テルス 推奨スート:クラブ(助けられた仲)
彼女と出会ったのは、とあるアヤカシを倒した時だった。キミは奴に捕まっていたテルスと名乗る少女を助けた。彼女は記憶の殆どを失っていたが、キミには彼女がアヤカシであることが分かった。
彼女はお礼と言ってキミの後をついて来た。その後、退魔師とアヤカシの奇妙なバディが完成するのにさほど時間はかからなかった。
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フェイト:探偵
シナリオコネ:オルクス・アスポデロス 推奨スート:クラブ(友人)
キミにはオルクスという友人がいる。彼は厳格な父親に反発し、日々ウェブでの“遊び”に明け暮れていた。キミはそんな彼の愚痴をよく聞いていた。
そんなある日、オルクスの父親がキミの事務所を訪ねてきた。何でも、オルクスが眠ったまま目を覚まさないらしい。キミは友の為にも動くことを決めた。
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ニューロ:フリーランスのハッカー
シナリオコネ:浦野空 推奨スート:スペード(ライバル)
テラウェアが最新ゲームを配信した。タイトルは『ティタノマキア』。デザイナーに無名の新人・浦野空を迎えての意欲作、とのことだ。
本来ゲームを遊ぶにはIDを購入する必要がある。だがキミは腕利きのニューロ、IDをハッキングで入手し日々ゲームを楽しんでいた。そしてこれが、キミを大事件へと誘うことになる。
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クグツ:千早重工後方処理課
シナリオコネ:“15”アドラスティア 推奨スート:ダイヤ(仕事上の敵)
最近テラウェアの動きは表面上は平和だ。現在はネットゲーム『ティタノマキア』の売り出しに精力を上げている、らしい。
だが、早川課長から渡された資料を見てキミは不穏なものを感じた。このゲームの裏にナンバーズの“15”アドラスティアが関わっているらしい。ダブルナンバーほどの者が動く理由が、このゲームにあるのか?
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カタナ:荒事屋
シナリオコネ:“ギガンテス” 推奨スート:ハート(宿敵)
世の中には、斬っても斬っても倒れない、バケモノのような敵がいる。最近ストリートに現れた“ギガンテス”はまさにそれだ。キミも奴とは何度か戦ったが、何度倒しても奴は次々と現れた。
そんな折に、フィクサーから“ギガンテス”暗殺の仕事が舞い込んできた。これを機会に、戦いに終止符を打ってやる。
■特記事項
本アクトでは、プレイヤーに“プログラム・カオス”(『Grand XX』に登場)の知識があることが望ましい。勿論、知らなくてもプレイは可能である。
バサラ:退魔師
アヤカシの少女、テルスとの交流が主軸になる。その為、ややウェットなキャストの方が向いている。
フェイト:探偵
昏睡状態に陥った友人を助ける導入。依頼はあるが基本的には友情で動くことを推奨する。また『ニューロ』との関係は協力しやすいものを推奨する。
ニューロ:フリーランスのハッカー
ゲーム『ティタノマキア』を遊んでいるうちに事件に巻き込まれる導入。ある意味、本アクトの主人公的存在となる。
クグツ:千早重工後方処理課
人気ゲームの裏に隠れるテラウェアナンバーズを追いかける導入。シナリオ上、『ニューロ』との関係は協力しやすいものを推奨する。
カタナ:荒事屋
ゲストの行動理念上、『バサラ』とは早めの合流を推奨する。フィクサーは特に定めないが、迷う場合はマイケル・グローリー(『CGL』P105)とする。
■シナリオスペック
▼プレイヤー人数:
3〜5人(3〜4人推奨)
▼プレイ時間:
?
▼必要神業:
本アクトでは《天変地異》《真実》《電脳神》が必要である。
これ以外に2枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある。
展開次第では必要防御神業は1枚になるが、あまり良い結末にはならないだろう。
▼達成値上限:
特に定めない。25前後を目安にするといい。
▼キャスト間コネ:
『バサラ』⇒『フェイト』⇒『ニューロ』⇒『クグツ』⇒『カタナ』⇒『バサラ』の順に取得する。
矢印の左側の人物が右側の人物のコネを取得する。
▼情報収集技能:
本シナリオで主に使用される情報収集技能は優先度順に〈社会:ウェブ〉〈社会:ストリート〉〈社会:企業〉〈社会:アストラル〉〈電脳〉などである。
▼4名以下で遊ぶ場合
4名で遊ぶ場合は『カタナ』を、3名で遊ぶ場合は『カタナ』と『クグツ』を削除して遊ぶといい。キャスト間コネクションは削除した枠を飛ばして取得する。
■主要ゲスト解説
テルス ?(外見17)歳、女、ミストレス◎。
『バサラ』が千早アーコロジーで助けた少女。自分の名前と、自分がアヤカシであること以外の記憶を失っている。
オルクス・アスポデロス 17歳、男、エキストラ(カブキ)。
タタラ街在住の高校生。『フェイト』の友人。父親と喧嘩ばかりしており、ウェブゲームに熱中している。
浦野空(うらの・そら) 35歳、男、タタラ◎。
テラウェアが売り出し中の新人ゲームデザイナー。デビュー作は『ティタノマキア』。
なお、アクト開始時に『ニューロ』との面識はない。ハイスコアゲーマーとして注目されている、というコネである。
“15”アドラスティア 29歳、女、クグツ◎。
テラウェア・ナンバーズのひとり。軌道のエージェントとも、浄化派の能天使とも言われているが、女性であること以外の正体は不明。
“ギガンテス” ?歳、男、カタナ◎。
最近ストリートに現れた殺し屋。『カタナ』とは何度も戦っているが、何度倒しても蘇ってきた。
カリオン・アスポデロス 45歳、男、エキストラ(エグゼク)。
タタラ街在住の小企業重役。オルクスの父。今回は『フェイト』の依頼人以上の役割はない。

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