久しぶりに母に会いに行った。 たぶん2カ月ほど母に会いに行っていなかったと思います。 正直なところ母に会うのもつらい気持ちがあってなかなか会いに行けない私がいます。
私は娘ひとりなので女姉妹もいなくて母とはとても仲良しでした。 もちろん喧嘩もするし甘えるし 一緒に出かけるし

食事も

温泉もよく一緒に行きました。
母は80歳過ぎてから車には乗らなくなっていたので 母が私に会いたくなると「どうしている?」と



電話をかけてきます。 うちに来る?迎えに行こうか?というとすぐに用意して待っていました。 一度 迎えに行くのは日曜日だったのに土曜から行く準備をして朝から玄関に座って待っていたことがありました。 兄がお昼に家に寄ったらそういうことで びっくりして

連絡がありました。 予定を変更してすぐに迎えに行きました。 そんなこともありましたが かわいい母です。
主人が亡くなったとき 私は54歳 母は82歳でした。 母も高齢ですがまだまだ元気で遊びに来ていましたので、 その時は主人の葬儀前から来てくれて2カ月ほど

居てくれました。 なんにも加勢ができなくてごめんねと言いながら ずっとそばにいてくれました。 実際に母がいると3度3度の食事から母のお世話の方が多いのですから。 でも そんな毎日が私を日常の生活に早く戻してくれたのだと思います。 そんな母に感謝でした。
主人が亡くなって1年が過ぎようとしていたころ 遊びに来ていた母に少しづつ異変が起こっていました。 コップの水をこぼす、お茶をこぼすが続いたのです。 その後 脳梗塞で入院 手術 リハビリとなりました。 その時から5年が経ち 母は特別養護老人ホームにお世話になり 穏やかに暮らしています。 でももう以前の私の母ではありません。 会いに行くと喜ぶ母の姿と 私の名前も思い出せない母 私の母への思いと母の私への思いが交錯します。 会ってうれしい気持ちと なんとなく辛いと思う時間を

過ごして帰ります。 また来るね…というと 母は泣き出します。 でもどこまで私のことが分かっているのかと思うと 少し悲しい気持ちです




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