今日は今までの思い出のいっぱい詰まった楽器との最後の本番の日。。
淀屋橋の近くにある大阪中央公会堂が最後のステージでした。
そこでの本番が近づくにつれいろんな思い出がよみがえります。
この楽器に出会ったのは僕が東京時代、新日本フィルに居た頃でした。
何度と無くすれ違いがあったものの奇跡的な縁で僕の手元に来たこの楽器。。本当に僕の物になったのはデビューリサイタルの一週間前でした。
それから一週間この楽器と必死に対話してデビューリサイタルは大成功でした。。。
それから新日フィルでもこの楽器をメインに弾き、アフィニスもこの楽器で受け、留学もこの楽器としました。帰国後も新日フィルとのドボコンもこの楽器、そしてなんとニューヨークフィルとの競演もこの楽器!!
つまり、カーネギーホールで一緒に演奏したのはこの楽器なのです。。
勿論国連会議場でも一緒に演奏したのはこの楽器です。。。
大阪に本拠地を移した後も大きなオケのソロはほとんどこの楽器ですね。
ショスタコの15番に始まり、詩人と農夫、火の鳥、そしてジャン・フルネ氏に絶賛されたイスの王のソロもこの楽器だったのです。。。
そして今日が最後のソロ。
ディーリアスの河の上の夏の夜・・・・・。

このステージが最後の晴れ舞台になりました。。。
演奏は聴きに来た人が沢山感動してくれたいい演奏が出来て僕もこの楽器も本当に幸せな最後の共演になりました。
今まで沢山沢山のステージを共にしてきた戦友のこの楽器・・・。
本当にありがとう!!
そしてお疲れ様!!!!
これからも沢山の人にあなたの素晴らしい音で感動を与えてあげてくださいね!!!!
さようなら
I LOVE.....
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ALFREDO CONTINO
allievo di V.Postiglione
Napoli,anno 1910
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1991.10.18〜2006.7.28

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