第23話 銀縁眼鏡の秘密  シブイチ狂想曲



目黒衆女忍>お迎えに参りました。
お車までご案内致します。
(大樹寺の道場まで迎えに来た女忍。
だが・・・)

大樹寺>いや結構・・・
(ソファーに腰掛けたままで女忍に返答する大樹寺。
ソファーの左右に立つ門下生である女子高生たちが睨みを効かす。)
フ・・目隠しでもされたら、たまったものじゃないからな。

目黒衆女忍>・・・・
(唖然とする女忍。
大樹寺はこれから自分がしようとしていた事をお見通しだったというのか?)

大樹寺>忍の者としてアジトがわかってしまうのは上策ではないだろう。
だがアタシはオマエ達を使用している身。
そのアタシを信用できないというのならこの話は終わりだ。

目黒衆女忍>では赤松はどうなっても良いと?

大樹寺>ああ。
煮て食おうと焼いて食おうとオマエ達の好きにすればいい。
赤松の命よりも目隠しされる方がたまらないのでね。

目黒衆女忍>わ・・わかりました・・・あなたを信用しましょう。

大樹寺>目黒衆の中にも頭の柔らかい奴がいたものだな。
約束の物は用意した。
(門下生が現金が入ったバッグの中身を一瞬見せる。)
こちらで車は用意している。
オマエは自分の車でアタシ達を先導してくれればそれでいい。

目黒衆女忍>わかりました。
(この女、言い出したら聞かない厄介な人物・・・
女忍はそう心の中でつぶやいた。)

(二台の車が走り出した。
バックミラーで後続の大樹寺を乗せた車をチラリと見ながら女忍は総本山に連絡を入れる。
後続に気がつかれない様にBluetoothを利用して会話する女忍。)

門下生>目黒衆の総本山・・・大丈夫でしょうか?
忍者屋敷だけに・・・
(大樹寺の隣に座っていた門下生が話しかける。)

大樹寺>問題ない。 かえって面白じゃない?
(大樹寺はタバコをふかしながら笑みを浮かべていた。)
さてと・・そろそろ到着の様だな。
(車が屋敷内に入って行く。
あたりを見回す門下生達とは対照的に落ち着き払った様子で灰皿にタバコをもみ消すと車を降りる大樹寺。)
オマエ達はここで待機せよ。

門下生>しかし・・・

目黒衆女忍>さ、こちらです。

大樹寺>(門下生の心配をよそに大樹寺は女忍に導かれ屋敷に入って行く。)
フ・・・

(銀縁の眼鏡のフレームを軽くタッチする大樹寺。すると)
「なるほど・・・そういう事ね。」
(眼鏡を通して屋敷内の構造を見抜いた大樹寺。
上記のつぶやきには深い意味があるのだが、それが何かは次回のお話となる。)




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第22話 梨沙子を襲撃したのは大樹寺なのか  シブイチ狂想曲



(赤松から連絡が入ったのは大樹寺が真紀へのオファーを終わらせた直後の事であった。)

赤松>お忙しい所、申し訳ありません。
目黒衆と先日のギャラの事でトラブルになりまして・・・
遣いの者を出しますので目黒衆の総本山までお越しいただけないかと。

大樹寺>そろそろ奴ら(目黒衆)が動き出す頃かとは思っていた。
赤松、オマエどうやらしくじった様だな?

赤松>も・・申し訳ありません。

大樹寺>フ・・まあいいだろう。
それで? 奴らの要求額は?


(翌日、渋一では・・・)

梨沙子>は? 真紀、マジで受けたの?
そんなの罠に決まってるし。

真紀>姉さんは昔からの付き合いだし色々大変だった事も知っている。
そんな彼女が過去を水に流し、あたしを道場開きに呼んでくれる。
なら応えなくちゃってね。

梨沙子>ねぇ・・・その姉さんとか言う人・・・
銀縁の眼鏡かけてない?

真紀> !!(驚愕の表情で梨沙子を見やる真紀。
やはり恐れていたことが現実のものとなった。)
梨沙を襲ったのって姉さんだって言うのか?

梨沙子>(どうやら梨沙の感はあたっていた様だ。)
おそらく・・・。

中根>だんだんと繋がって来たみたいね。
真紀ちゃん、その道場開きアタシも行くよ。

梨沙子>あたしも行く。

中根>梨沙が表立って行くのは得策じゃないな。

梨沙子>なんで?

みちる>梨沙は面が割れてるからね。
ウチらは後方支援って事で。

梨沙子>そっかぁ・・ウチがついてったら大樹寺は都合悪いもんね。

中根>真の狙いは何なのか?
まずは奴らの狙いを見定めなくちゃね。

真紀>,もし本当に一連の事件に姉さんが絡んでいるとしたら・・・
(梨沙子の言うように襲撃事件の首班は大樹寺優香。
そして赤松を復活させ目黒衆を使って今度は真紀を襲った事になる。
そして道場開きへのオファー。
真紀の脳裏に大西道場を出て行った大樹寺のあの日の光景が浮かんではまた消えていく。)

「姉さん・・赤松と組んでいったい何を企んでる?」

中根>真紀ちゃん・・・
(真紀の表情がさえない。
中根は不吉な予感を感じずにはいられなかった。)




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第21話 大樹寺からのオファー  シブイチ狂想曲



(中根や梨沙子の話が真紀の心に大きな影を落としていた。
梨沙子の頬を切り裂いた掌低。
「本当に大西流の使い手なのか?  それとも・・・」
何度も自問自答を繰り返す真紀。
そして時を同じくして自分の前に姿を現した大樹寺優香。
真紀は偶然だと何度も自分に言い聞かせるが、それでも大樹寺の事が頭を離れない。
そして復活したという赤松の存在。
確かに赤松がシブイチと聞けば憎悪の視線を向けるのも無理は無い。
その日の夕刻、真紀は目黒衆に襲われている。
目黒衆を手足の様に動かせるのは真紀の知る限り赤松だけだ。
中根の語る話は全て筋が通っていた。
「だけどなんで姉さん(大樹寺)が赤松を連れ出す必要があるのか?
そしてその場所がなぜ闇巣女子学園だったのか?
謎は残るばかりだ。
真紀はベットで寝転んだまま天井を見つめていた。)

(と、その時である。
真紀のスマホが鳴ったのは。)

ジージージー・・・・

(相手は大樹寺優香からであった。
思わず真紀は唾を飲み込んだ。)

大樹寺>真紀ちゃん?

真紀>姉さん・・・

大樹寺>あれ〜何か元気ないなぁ・・・何かあったの?

真紀>ごめん・・ちょっと考え事しててさぁ。

大樹寺>ふ〜ん・・お年頃だもんね。
あ、実は真紀ちゃんにお願いがあるんだけど。

真紀>お願い?

大樹寺>実は来月、道場開きなんだけどそこで真紀ちゃん、アタシと対戦してくれないかな?

真紀>アタシが姉さんと?

大樹寺>もちろんエキシビションでかまわない。
スポンサーが対戦相手を色々あたってくれたんだけど
ウチは無名の流派だしね。
真紀ちゃんがもし出てくれれば大樹寺道場の宣伝にもなるし・・・
ね、真紀ちゃん・・お願い。

真紀>姉さんには借りがあるし・・・わかった協力するよ。
(真紀が言った借りとは真紀の父により大樹寺が大西道場を破門された事を指す。
もう格闘技には携わるつもりもなかった真紀ではあるが一度きりと心に決め大樹寺の誘いを受けたのである。)

大樹寺>ありがとう。
じゃ〜日程とか決まり次第、また連絡するね。
(そう言ってスマホを切る大樹寺。
大樹寺は真紀の快諾にニィィっと不気味に笑った。)




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